先日のLA LA LANDに続いて、荻上直子監督の「彼らが本気で編むときは、」を観てきた。
荻上監督は、「バーバー吉野」や「カモメ食堂」が割りと好みで、その後の作品もちょこちょこ観に行っていた。
一時期大ブームになった食べ物が美味しそうなお洒落ゆる旅系映画の火付け役と言っていいと思う。
雑誌hanakoとか読んでる女子が好きそうな感じ。
そんな監督が最新作でLGBTをテーマにするということで、童貞とは言え僕もその端くれであると自認しているので、観ねばなるまいと思っていた。
生田斗真がトランスジェンダーの女性に『彼らが本気で編むときは、』予告編
率直に言って、大変不快な作品だった。
その不快感の正体について、自分なりに良く考えてみた。
考えてみて、ブログの記事にするかどうかについてかなり悩んだ。
特定の作品に対する批判を公にすることは、なかなか覚悟のいることだ。
単なる悪口になってしまうのは、その作品を一生懸命作り上げた人たちに対して申し訳無さすぎる。
ただ、本作がLGBTに真面目に向き合っているとかレビューで書かれているのを見ると、当事者の一人として、どうしても訴えておかねばなるまいと思うところがあったので、やはりまとめておくことにする。
今回の記事はかなり辛辣な内容になる。
もしもこの作品のファンであり、批判的意見は目にしたくないという人があれば、この先は読まないようにしてもらいたい。
それから、今回はネタバレのことは気にせず書いていくつもりだ。
これから鑑賞される予定の方も、以降の内容は読まないようにしてもらいたい。
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