童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

腐女子へのシンパシー

先日、今シーズンのねほりんぱほりんが最終回を迎えた。
以前、記事にしたパパ活女子以降も、トップオタやホストに貢ぐ女たちなど、毎回刺激的な内容が続いて、スタッフの皆さんの力量に感嘆するばかりだった。
その中で、個人的に最も親近感を覚えたのが、「腐女子」の回であった。

思い返してみると、自分の友人にはいわゆる腐女子が多い。
中学の頃には、当たり前のように腐女子の皆さんから肌色の多い漫画を借りて読んだりしていた。
それは、ただ自分にゲイの要素があったからなのだと思っていたのだが、この回を観ていて、本当の理由が良く分かった。

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さよならの朝に約束の花をかざろう

相変わらず忙しいのだが、その合間を縫って映画を観に行ってきた。
「あの花」や「ここさけ」といったヒット作で有名になった脚本家・岡田麿里さんが監督も務めたという最新作である。
実は、「あの花」も「ここさけ」も何となく観る気になれなくて、今回が初めて観る岡田作品になった。
ちなみに本作は「さよ朝」と略すそうだ。


映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』予告編

sayoasa.jp

最初に述べておくと、僕は、本作を観ている内にどんどんと体内に毒素が溜まっていくのを感じた。
要するに、全く乗れなかった。
そればかりか、むしろ怒りが募っていった。
君の名は。」ですらここまでの感情は湧かなかったのに、これはどうしたことか。
理由を良く考えて、おそらく「マイノリティ」の扱い方に対する圧倒的な配慮のなさにあるのだろうと気が付いた。
今回はその視点から、本作の感想をまとめておくことにする。

このように書いているので当然だが、この記事はかなり辛辣なことを書くことになる。
何かの間違いでこの記事に行きあたってしまった本作のファンの方、不快にさせる可能性が高いのでなるべくこれ以降は読まないことを薦める。
また、意見を述べる都合上、オチに近い部分を書いてしまうことになる。
これから鑑賞を控えている方も、読まない方が良いだろう。
それでも読んで、それは違うよ、と思うことがあれば是非コメントを残してもらいたい。
僕も、正直、自分の感性は歪んでいると思っているので。
映画館でも、すすり泣きが聞こえる中、自分だけが違和感を募らせている気がして、久々に孤独を感じた。

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キャラクターの呪縛

2月、余りに実験が立て込んで更新が久しぶりになってしまった。
ここのところ、ブログの本来の目的から外れたことばかり記事にしていたので、たまには戻ろうと思う。
どのような経緯で自分のような人間が出来上がったのか。
今回は、小学生くらいの頃の自分を振り返ってみたい。
まだ、自分の性的指向がおかしいとは特に考えていなかった頃の話だ。

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別れ話

あなたから電話があったのは、確か3年前の夏でしたね。
突然、仕事用のPHSに非通知の文字。
まだ勤め始めの新人時代で、少しドキドキしながら出たのを覚えています。
軽妙なトーク、美しい声、ただ頷くしかできなかった。
もっと聞いていたかったけれど、生憎その日は仕事が立て込んでいてそれ以上は無理。
それを伝えると、あなたは少し残念そうな声で「またかけます」。
突然仕事場に電話を入れられて、こちらに非はないはずなのに、何故か少しだけ罪悪感を感じました。

程なくして、昼休みにまどろんでいたところへ、また電話が。
今度のあなたは何だか違った。

「是非お会いして話がしたい。」

ちょうどその週末に近所に来る予定があると言う。
本当に何故か分からないのだけど、OKしてしまった。
確かに、あなたという人間に少しだけ興味を引かれたことは否定できない。
でも、今になって思えば、このときに会うべきじゃなかった。
お互いのためにも、もっと強く断っておけば良かったと、後悔しています。

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否定と肯定

観に行きたいと思っていたのに都合がつかず、公開終了間際に滑り込むことができた。

hitei-koutei.com
映画『否定と肯定』予告

歴史修正主義が蔓延るいま、絶対に観ておくべき映画だろうと意気込んで観に行った。
当初は、歴史修正主義の嘘がドラマティックに暴かれて溜飲が下がる、といった映画を期待していた。
ところが、その予想は良い意味で裏切られることになった。
この作品は、もっと重要なメッセージを秘めている。
多くの方がレビューを載せているが、僕の言葉でもまとめておきたい。

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「徹子の部屋」2017年BEST3

総決算のやり残し2つ目。
2017年も、徹子の部屋を追いかけ続けた1年だった。
毎週末、次の週の分の徹子の部屋をまとめて録画予約し、時間を見つけて消化する日々。
正直、忙しい時にはどうしてもHDDを圧迫して、段々と貯まっていくのを負担に感じることもないではなかった。
ただ、やはり月に2-3回くらいはかなり面白いと思える放送があるので、結局やめられないでいる。
2016年に引き続き、超個人的な視点からBEST3を決めておく。

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2017年下半期の個人的ヘビロテ音楽備忘録

ダラダラしている内に年が明けてしまった。
年の終わりに1年を振り返ることもできず、それどころかタイトルだけ付けた記事を幾つも残したまま、2018年を迎えてしまった。
何だか情けないスタートになって恥ずかしいのだけれども、今年も無理せずマイペースに続けられたら、と考えている。

とりあえず、2017年の決算を終わらせるところから始めたい。
まずは、音楽振り返り。
上半期からこっち、また幾つもCDを購入して、幾つも名作に出会った。
一通りまとめておく。

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