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童貞見聞録

アラサーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

性的指向について②

ブログ開始早々に書いた記事の中で、僕は自身の性的指向について、

同性愛者に近い両性愛者でありながら、無性愛者

と表現した。
これに関連して、ここ一か月ほど、自分の体を使って実験していたことがある。
その結果をまとめるとともに、ブログのテーマでもある自分の性的指向に関する考察を付け足したい。

 

そもそものきっかけは、数年前に聴いた星野源さんのRADIPEDIAだった。
彼が、くも膜下出血で倒れてしばらく療養した後の復帰回だったと思う。
退院が決まって、病み上がりの彼は、担当医から色々と禁止事項を言い渡されたそうだ。
辛いものの摂取などに挟まれて、それはあった。
自慰行為の禁止、いわゆる「オナ禁」である。
彼は、1か月にわたって続け、その結果、街行く女性はおろかデパートのマネキンにすら欲情するようになったとのことだった。

何となくこの話を覚えていて、先月、九州の某県へ出張中に突如思いついた。
自分もそれをやってみれば、性的指向が顕わになるのではないか。
女性に欲情するのか、男性に欲情するのか、あるいは欲情しないのか。
言うなれば、同性愛と異性愛と無性愛のガチンコバトルである。
これまでも、1週間くらいしないことは何度かあったが、流石に1か月はなかった。
思いついてみると、好奇心がむくむくと湧き上がってきて、宿泊施設のベッドの上で実験がスタートした。

 

さて、そんな理由でここ1か月、自分の体で実験を試みていたわけだが、結論から言うと、たぶん「無性愛」の勝利だった。

気持ちの面ではほとんど実験前と変わらない。
おっぱい見ても腹筋見てもいいなとは思うが、欲情してどうしようもないということも起こらない。
それでも、以前よりいやらしいものに興味が薄くなった気がする。
有体に言えば、勃ちにくくなったかもしれない。
正直言って拍子抜けだった。
もっと鼻息荒く視線もぎらぎらしてくると思ったのに。

ただ、無性愛の勝利の前に「たぶん」と付けたのは、加齢のせいもあるかもしれないと思ったからだ。
個人差はあれども、男だって年を経れば勃起しにくくなるし、性的欲求だって薄まるはずだ。
一応まだ20代だしそれほど大きな影響はないと思うが、何と言っても性的欲求が強いのは10代だ。
10代で同じことをしていたら全く違った結果になっていた可能性もあると思う。

 

この記事を書くに当たって、少し「オナ禁」について調べたところ、とてつもない量の体験記が様々なブログに書かれていて驚いた。
しかも、健康のためとかモテるためとか書かれていて失笑を禁じえなかった。
我慢するための方法なんかも紹介されていて、全く我慢の必要もなく心穏やかに過ごせてしまった自分は、やはり普通ではないのかも、と寂しくなるくらいだった。
正しくなさそうなことも多いので、一応自分の場合のことを書き留めておく。

まず、健康については良く分からないが、少なくとも一か月くらいではニキビが減るとか筋肉が付きやすくなるなどといった効果は感じられなかった。
抜け毛が減るとかもどこかに書いてあった気がするが、相変わらずシャンプーの後は独り暮らしと思えない量が排水溝に絡みついている。
異性にモテるようになるということも断じてない。断じて。
それから、男子の間でまことしやかに囁かれている「適度に抜かないと夢精する」という言説は、少なくとも僕の場合には当てはまらなかった。

 

この後も続けるかどうかは悩ましいところだ。
正直、ティッシュを無駄遣いせずに済むし、余計なことを考えなくて済むようになった気もするのでメリットも多い。
その一方で、本当にこのまま性欲が縮小してなくなってしまったら、と思うと若干の恐怖感がある。
むしろ、そのことに恐怖感がまだあるということに驚いた。
僕は、まだ生殖を諦めたくなかったのか。
と思ったけれども、ただ単に「しない」が「できない」になることが怖いのかも知れない。
可能性の喪失はどんなことでも怖いはず。
何となく感じた不安感もそういうことかもしれない。
結局、続けるかどうかは成り行きに任せてみることにする。