童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

博士課程に進むということ

たまには、真面目な記事でも書いてみようと思う。

自分の人生を振り返ってみて、幾つかターニングポイントはあったけれども、中でも博士課程への進学は特に大きかったと思っている。
実は、当時それほど深く悩んだ上で決めたのかと言えば微妙で、でも今から考えれば間違いなく転機であった。
重要なことを何となく決めてしまった経緯と結果とともに、ほんの少しだけ、博士課程進学を検討する上での注意点をまとめておく。

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レンタルおじさん

最近、レンタルおじさんの真似事をしている。

レンタルおじさんと聞いてピンとくる人は、きっと同じドラマを観ていたと思われる。
2016年春に放送されていた日本テレビ系ドラマ「ゆとりですがなにか」だ。

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ドラマの内容には触れないが、このドラマは、「レンタルおじさん」と呼ばれるサービスを主人公が利用するところから始まる。
要するに、お金を払って見ず知らずのおじさんに悩みを聞いてもらう、というものだ。

ドラマのレンタルおじさん(吉田鋼太郎さん)ほど、風格も落ち着きも威厳も知識もないため、お金を頂くことはしていないが、ひょんなことからほぼ見ず知らずの方の身の上話を聞かされるという事態に陥っている。
ことの顛末をまとめておきたい。

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分離派の夏

怪我をした。

4月から仕事が少し変わり、関わる人が格段に増えたのだが、その分休日のお誘いも増えた。
つい先日、ゴーカートに連れて行ってもらってハッスルし過ぎた結果、コーナーを曲がり切れずにカートごと突き刺さって怪我をした。
30過ぎて何をしているのかと情けなくなる。
カートの損傷も少なく、体も右足の捻挫で済んだのは不幸中の幸いだった。

そんなわけで身動きをとることも難しく、久々にブログを書いたりしている。
書きたいことも溜まっていたので、この機会になるべく消化していきたい。
今回は、最近購入したCDの中から、小袋成彬氏の「分離派の夏」が大層良いものだったので、その感想をまとめておきたい。

分離派の夏

宇多田ヒカル氏がプロデュースということで幾つかのメディアでも取り上げられて、新人としてはかなり大々的にプロモーションされている。
世間の評判も良いようで、本当に嬉しい。

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温泉での珍事

つい2日前の夜、近所の温泉(スパ銭に近い)にて衝撃的な体験をした。
余りのことに、普段よく会うような同僚や友人には話せない内容だったので、ここに書き捨てておきたいと思う。
また、その過程で、期せずして自分について少しだけ発見があった。
そのことも残しておく。

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腐女子へのシンパシー

先日、今シーズンのねほりんぱほりんが最終回を迎えた。
以前、記事にしたパパ活女子以降も、トップオタやホストに貢ぐ女たちなど、毎回刺激的な内容が続いて、スタッフの皆さんの力量に感嘆するばかりだった。
その中で、個人的に最も親近感を覚えたのが、「腐女子」の回であった。

思い返してみると、自分の友人にはいわゆる腐女子が多い。
中学の頃には、当たり前のように腐女子の皆さんから肌色の多い漫画を借りて読んだりしていた。
それは、ただ自分にゲイの要素があったからなのだと思っていたのだが、この回を観ていて、本当の理由が良く分かった。

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さよならの朝に約束の花をかざろう

相変わらず忙しいのだが、その合間を縫って映画を観に行ってきた。
「あの花」や「ここさけ」といったヒット作で有名になった脚本家・岡田麿里さんが監督も務めたという最新作である。
実は、「あの花」も「ここさけ」も何となく観る気になれなくて、今回が初めて観る岡田作品になった。
ちなみに本作は「さよ朝」と略すそうだ。


映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』予告編

sayoasa.jp

最初に述べておくと、僕は、本作を観ている内にどんどんと体内に毒素が溜まっていくのを感じた。
要するに、全く乗れなかった。
そればかりか、むしろ怒りが募っていった。
君の名は。」ですらここまでの感情は湧かなかったのに、これはどうしたことか。
理由を良く考えて、おそらく「マイノリティ」の扱い方に対する圧倒的な配慮のなさにあるのだろうと気が付いた。
今回はその視点から、本作の感想をまとめておくことにする。

このように書いているので当然だが、この記事はかなり辛辣なことを書くことになる。
何かの間違いでこの記事に行きあたってしまった本作のファンの方、不快にさせる可能性が高いのでなるべくこれ以降は読まないことを薦める。
また、意見を述べる都合上、オチに近い部分を書いてしまうことになる。
これから鑑賞を控えている方も、読まない方が良いだろう。
それでも読んで、それは違うよ、と思うことがあれば是非コメントを残してもらいたい。
僕も、正直、自分の感性は歪んでいると思っているので。
映画館でも、すすり泣きが聞こえる中、自分だけが違和感を募らせている気がして、久々に孤独を感じた。

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キャラクターの呪縛

2月、余りに実験が立て込んで更新が久しぶりになってしまった。
ここのところ、ブログの本来の目的から外れたことばかり記事にしていたので、たまには戻ろうと思う。
どのような経緯で自分のような人間が出来上がったのか。
今回は、小学生くらいの頃の自分を振り返ってみたい。
まだ、自分の性的指向がおかしいとは特に考えていなかった頃の話だ。

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