ここ数ヶ月の忙しさの原因の一つになっていた公募が、昨日一区切りついた。
めでたく職位が上がるらしい。
研究者の公募は、まず書類を出すところから始まる。
今までどんな活動をしてきて、着任できた暁には、一体どんなことをしたいのか。
論文のリストやら履歴書やら推薦書やらと一緒に、そんな作文をして提出する。
それが終わったら今度は、面接試験がある。
1回で終わる場合もあるし、偉い人の前でさらにやらないといけないこともある。
決められた時間内に発表をして、面接官の質問に答えなくてはならない。
書類の提出時期が、本務の最も忙しい期間に重なっていたために、準備にはAIを大いに使わせてもらった。
盛り込みたい内容を箇条書きにしたメモを作って食わせて、申請書に相応しい文体にして、と頼むとものの数秒で案が返ってくる。
ちょっと便利過ぎて震えるくらいだった。
しかも自分で書くと小っ恥ずかしくてなかなか書けない、自己PRの言い回し。
AIに提案されると、そういうもんかと素直に採用できるのだから不思議だ。
何なら、AIに自分の業績を褒められたような気さえして、何だか慰められた心持ちだった。
もう既に始まっていることだが、今後文章を書く能力はあまり重要視されなくなっていくだろう。
論文だって科研費の申請書だって、程度の差こそあれ、多くの人がAIを使って取り組んでいるはずだ。
それっぽい文章は、もうAIが整えてくれるから、人間がやらねばならないのは、素材の提供と結果の吟味だけである。
いくらそれっぽくても、AIは平気で嘘を吐く。
そしてそもそも、特化型AIでもない限り、論文に書かれるレベルの専門知を有しているはずがない。
だから、文章を読んで適切に修正する力が、これからの研究者にはますます必要になるだろう。
さて、無事に公募を切り抜けたということで、今日は自分自身へのご褒美のつもりで一人で日帰りスキーに行ってきた。
帰りには温泉に寄り、自宅に着いた後も近所に飲みに行くというおまけ付き。
思ったより浮かれているようだ。
年齢が上がるほどに、自分を甘やかす術ばかり上達している。
ただ、来週からはまた忙しくなる予定だし、久々に休みらしい1日を送れたのは良かった。
体は疲れて眠気もかなり強いが、メンタルはだいぶ回復した気がする。
