童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年5月28日

昨日公開された楽曲にずっと心を奪われている。

椎名林檎とのっち - 初KO勝ち - YouTube

中学生の頃から好きだった椎名林檎氏と、今度海外まで追いかけて行こうとしているPerfumeのっちの夢のコラボ。
興奮せずにいられようか。

男性とのコラボが多かった前作「三毒史」から約5年。
今度は女性とのコラボを多く含んだアルバム「放生会」をリリース。
本作は、その中の一曲になっている。

放生会 (初回限定盤)

普段のPerfumeからは考えられないほどに鋭いメロディ。
アップビートの刺すようなリズム。
それをクールに歌いこなす二人に、ワクワクが止まらない。
歌詞も、常に現状に満足せずに挑戦し続けるPerfumeの姿勢を切り取ったような内容で、林檎嬢Perfume評(のっち評)を教えてもらったような気分だ。
もちろん中田ヤスタカが切り取るPerfumeの姿も大好きなのだが、別視点を見せられると新鮮な驚きと共にやっぱりねと言う共感もあって不思議な感覚になる。

今回は、声が強くてまっすぐ届くのっちが本領を発揮していた。
そうすると嫌でも期待してしまうのは、残りのメンバーあ〜ちゃんかしゆかの秘めたる力の解放である。
ふくよかで伸びのある歌声のあ〜ちゃん
独特の響きが重なる魅惑のボイスのかしゆか
ファンの欲目だが、Perfumeの潜在能力はまだまだ未知数だ。
そのことを世間に知らしめる良い一発になったんじゃないかと、偉そうにほくそ笑んでいる。
要するに、曲名の通り、ファンはみんな今回の一曲であっさり1RKOされている。

2024年5月26日

来るべき引越しと急に決まった海外遠征に向けて、少しずつ準備を進めている。
昨日は幾つか物件の内見に行き、航空券とホテルの予約を済ませた。
遠征の方は、ビザの準備もしておかないと、まだまだ安心はできない。

昨日はそんなあれこれを片付けた後、中学の頃の友人に誘われてとあるイベントに参加。
お酒を呑みながら近況を報告しあってきた。
その相手の一人とはおよそ1年振りの再会。
その間にお父上が亡くなったり、結構大変な1年だったそうだ。
それがきっかけなのか、兄弟からの強い勧めもあって、今は絶賛婚活中らしい。
結婚相談所にも登録して、来週には写真を撮りに行くと言っていた。
登録料が思ったより高くて驚いてしまった。

その彼、中学生の頃から、他者とコミュニケーションを取るのが苦手な人だった。
どちらかというと人と喋るのが好きな人ではある。
にも関わらず、早口だったりリズムが独特だったり、上手く意思疎通ができない。
小学生の頃から知ってる自分でさえ、久しぶりに会うとチューニングに時間を要する。
そんな状況なので、女性とはほとんどまともに話せたことがないと言っていた。
加えて精神的にも脆く、お酒に逃げていた時期もあったし、今も心療内科に通っているらしい。
年齢も年齢だし、正直、婚活は難航するだろう。
が、決して悪い人間ではないと思うので、彼のことを理解してくれる人が現れて欲しいと願っている。

そんなことがあった今日、昼過ぎに映画を観てその後に喫茶店に寄ったのだが、隣の席に座る男女が、まさにお見合いアプリか結婚相談所でマッチングしたであろう二人だった。
初めて会うのだろう、お互いの好きなものが何かとか、休日をどう過ごしているとか、そんな話を投げ合って笑顔を保ちつつ探りを入れあっていた。
何てタイムリー。
昨日のこともあって、思わず聞き耳を立ててしまった。

聞いている限り、二人ともかなりの緊張感で、無理に饒舌になっている感じだった。
もちろんお互いのことを知りたい気持ちもあったと思うが、沈黙を恐れてとにかく話そうとしている印象。
男性の方は観劇を良くするようで、そういうサブスクのようなものに登録しているらしい。
定期的に送られてくるチケットであちこち言っているのだとか。
女性の方は映画も映画館までは行かなくて良いタイプらしく、一緒に行きましょうみたいな感じにはなかなかならない雰囲気だった。
女性が最近配信で観て面白かった映画は「カラオケ行こ!」だったらしいが、今度は男性の方が観ていなくてそちらもイマイチ盛り上がらなかった。
一方、隣の席で聞いていた僕は「カラオケ行こ!」と聞いて妙な納得をしてしまった。
男性の雰囲気が、どこか綾野剛さんに近かったからだ。
ちょっと線の細い、色白でメガネが似合うクールな男性。
見た目はきっと、かなりタイプだったんじゃないだろうか。

途中で彼らはお店を出て行ったが、次も会う約束できたのかどうか、良く分からない。
ちゃんと会話は成り立っていたし、印象も悪くなかったと思う。
彼らにその気があれば、観劇とか映画とか、次に繋がるような伏線は張られていた。
何より、マッチングで初めて会う相手とちゃんと楽しく会話しようと努力するくらいの気遣いと常識があるわけで、今回がダメでも二人ともきっとうまく行くような気がしている。
昨日会った友人が、果たしてそうできるかと言うと、なかなか難しいのではないかと思ってしまうからだ。

などと、本当に勝手なことばかり。
今日の彼らだって昨日の友人だって、結婚する気もなく無責任に生きている人間にこんなことを言われたくはないだろう。
自分のことを棚に上げて、本気の人たちの努力を肴に楽しむ傲慢さ。
そう指摘されて詰られても、文句は言えない。
でも、決して彼らを笑いものにするつもりはないし、欲しいものが望む形で手に入って欲しいと願っている。
もはや愛しさに近い気持ちなのだが、それすらも嫌だと思われるだろうことは想像に難くないので、日記にだけ残しておく。

2024年5月22日

早まってしまったかも知れない。
今日発売だった推しの海外ライブのチケットを、勢いに任せて買ってしまった。

今まで、国内に関しては全国あちこち追いかけていたけれど、海外まで行くのはこれが初めてだ。
と言うか、仕事以外で海外に行くのは、大学生以来かも知れない。
ビザも航空券もホテルも、何もかも取っていない。
仕事もそれほど暇ではないと言うのに、本当に行けるのか?
今になって不安が募っている。

そう言えば自分は、割と買い物をする時に短気になりがちなところがある。
例えば、初めて車を買った時。
本当は、資料だけもらいに行くつもりでディーラーに立ち寄ったのが、うっかりその場で契約することになってしまった。
向こうの営業トークに乗せられて、まんまと即決してしまった。
今のところ、あれが人生で一番大きな衝動買いだったと思う。
実際、展示車と言うことで諸々付いた新古車という扱いだったので、かなりお買い得だったことは間違いない。
タイミング的に即納に近い勢いで欲しいと思っていたこともあって、後悔は全くしてない。
が、それにしたってちょっと早まり過ぎじゃないかとは思う。
とりあえず勢いに任せて飛び出して、行った先で何とかしようとしたがる。
運動神経が鈍いにも関わらず。

ただ、悪運が強いのか、勢いに任せた行動でトラブルを引くことはあっても、今のところ生命に関わるような最悪の事態には至っていない。
単に正常性バイアスじゃないかと言われれば、そうかも知れない。
今回も何とななるかなと高を括っていると、痛いしっぺ返しを喰らうかも。
ライブまで一ヶ月強。
チケット取れたからには、万難を排して臨みたい。
頑張る以外の選択肢はない。

2024年5月20日

今日は終日現場作業があって、明日の打ち合わせ資料を作る時間がなかったため残業だった。
仕方ないので夕飯を食べに出掛けて、食後のついでにスーパーに寄ったところ、何とブリのあらが100円以下に。
大根もハーフサイズで100円以下だったため、よせば良いのに買い込んでしまった。
ようやく残業を終えてヘトヘトでさっき帰宅したはずなのに、ぶり大根を作りながらこの日記をつけている。
疲れている時ほど、料理をしたくなるのは何故なのだろう。
夕飯だって食べ終わっているのだから、早く寝た方が多分良い。
もうすぐEテレで2355が始まって日付が変わると言うのに、今日食べるわけでもない魚に塩を振って臭みを取ろうとしている。

料理は、日常のちょっとした創作意欲や達成感の満足に最適な行為だと思う。
確か「きのう何食べた?」でも似たような話があったと思う。
比較的短時間で、素材から何かを作り出して、時間配分や出来映えを考えながら工程を組んで達成する喜び。
ささやかではあるが、なかなか他のことでは味わえない快感が、確かにあるように思う。
しかも、結果を自分で文字通り吟味できる。
うまくいってもいかなくても楽しい。

食べさせなくてはならない誰かが居たら、少し違っていたかも知れない。
家族の誰かのために義務感で作るのと違って、泣くのも笑うのも自分。
こんなに気が楽なのことはない。
大皿料理を作る時は、誰かいてくれた方が良いなと思うこともあるが、味の保証ができないからやはり考えものかも知れない。
と言うか、自分がもし家族だったら、深夜に家に帰ってきて休まずにぶり大根を作り始めたら止めると思う。
やはり、自分には一人暮らしが向いている気がする。

2024年5月17日

相変わらず、毎週欠かさず「ダンジョン飯」を観続けている。
昨日は5人目のパーティーメンバーを迎えての探索回。
大好きなキャラクター達が動いているのを観られてとても良かった。

本放送が終わると、いつもSNSで感想を漁るのが習慣になっている。
直後はXやBlueskyで検索、ニコニコ動画でコメント付きを一通り見て、次の日の夜くらいはYouTubeなんかにリアクション動画が揃ってくる。
特に海外の方のリアクション動画は、結構面白い。
日本人とは食いつき方が違ったり、文化の違いで眉を顰められたり、翻訳の問題で難しそうな展開がうまく処理されてちゃんとウケていたり。
自分が好きだなと思うポイントでちゃんと引っかかってくれるとなぜか嬉しい気持ちになるし、逆に彼らに違う楽しみ方を教えられて感心することもある。

Xに上がっているファンアートなんかを見ていると、結構「ダンジョン飯」の海外人気は高いような印象がある。
英語はもちろん、ハングルや中国語のポストも少なくない。
主人公も白人男性に見える雰囲気を持っているし、エルフやドワーフなんかの種族設定含めた古典的なダンジョン観も海外に浸透しやすかったのかも知れない。
何より、描いているテーマの普遍性が大きい。
食べること、生きること、欲望。
人間の生物的な性質から目を背けず、内輪ノリにも逃げていない。
万人に通じる深い大テーマを掲げながら、恐ろしく作り込まれた設定の妙で、気が付くと深みへ引き込まれている。

現在最新話が20話。
もう今回のクールで最後まではとてもいかないことが分かっている。
おそらく、原作で僕が最も好きなエピソードまでで終わることになるだろう。
原作は見事な終わり方をしている作品なので、第二シーズンでも劇場版でも、とにかく最後まで完走してもらいたい。

2024年5月16日

今週は、お客さんを迎えての実験と、自分の装置の組み立てと、同僚の装置の調整が混じり合って、目が回るようだ。
ようやくお客さんが帰って、日記を書こうと思えるくらいの時間に帰宅できた。
日中フルで現場に出て働いてしまうと、事務処理は定時以降にこなすしかない。
仕事の疲労にプラスしてお客さんを連れて外食が続いたこともあり、胃腸を中心に体調面も芳しくない。
週末は出かけようかと思っていたが、じっくり体を休めるべきかも知れない。

今回のお客さんとは以前から作業を一緒にしていて、何度か飲みに行ったこともある方だった。
正確には、僕の上司に当たる方が彼と一緒に共同研究をしていて、僕はその手伝いと言うか研究以外の手続き関係なんかを引き受けている形だ。
そんなわけで、上司と彼と僕+αで飲みに行くのがいつものパターンになっている。
その飲みの席で、彼から何度か指摘されているのが、僕の上司に対する態度。

「本当に上司と思っているのですか?」

会うたびに言われている気がする。
それくらい、僕の上司に対する物言いや仕草が、良く言えばフランク、悪く言えば舐めているように見えるようだ。
上司は非常に寛大な方で、「言いたいことを言ってくれる組織であって欲しいのでこれで良い」と言ってくれる。
実際、僕に限らず皆、割と上の立場の人にもズバズバと主張する人が多い職場だとは思う。
とは言え、程度の差こそあれ、研究業界なんて皆そんなもんだろうと思っていた。
が、どうやらそうではないらしい。
今回のお客さんに限らず、結構外の方からは驚かれることが多い。

誤解しないで欲しいのは、確かに言いたいことは言っているしたまに喧嘩にもなるけれど、ちゃんとリスペクトはあるつもりだ。
上司に当たる彼のことも、とても尊敬しているし感謝している。
僕自身も、言いたいことは上下関係なく言える組織が健康的だと考えているし、僕自身が上司に当たるような場面では、意見を言ってもらいやすくしているつもりでいる。
ただ、少しそれに慣れ過ぎた感もあって、たまに不安になる。
外の方に驚かれる場面があまりに多いせいで、もう僕は、一般企業はおろか他の大学や研究機関ではやっていけないのではないか、という気持ちになるのだ。

組織に長くいることは、良い面も悪い面もある。
悪い意味で慣れてしまうと、変化に対応できなくなる。
これで良いのだと思っている我々の組織の関係性も、外から見ると馴れ合いのように見えるのだとしたら?
意見を言うことはそのままに、もっと適切な振る舞いをした方が、きっと良い。
もう若くもないのだし。

2024年5月12日

金曜の「虎に翼」が素晴らし過ぎて、もう3回も観てしまった。

朝ドラをずっと観続けている。
昭和初期、日本最初の女性弁護士となるキャラクターを主人公に据えた本作。
週を重ねるごとに面白くなっている。

特に先週は、いよいよ主人公たちが弁護士になるための高等試験を受ける正念場。
ところが、切磋琢磨してきた仲間たちが、どうすることもできない不条理で、一人また一人と受験を断念させられていく。
その中で、主人公はついに高等試験に合格するわけなのだが、全く手放しでは喜べない。
だって我々は、涙を飲んで試験を見送った人たちを知っている。
主人公が、生物としての女性性のために、全力を出しきれなかったことを知っている。
試験の合否に、唾棄すべきバイアスの可能性を感じている。
合否を受けて手のひらを返した人間たちの、変わり身の速さを目撃している。

そんなモヤモヤとした視聴者の心を、主人公寅子が、祝いの場での竹を割るような潔いスピーチで晴らしてくれた。

この場に私が立っているのは、私が死ぬほど努力を重ねたから。

でも高等試験に合格しただけで、自分が女性の中でいちばんなんて口が裂けても言えません。

志半ばで諦めた友、そもそも学ぶことができなかった、その選択肢があることすら知ら
なかったご婦人方がいることを、私は知っているのですから。

でも今、合格してからずっともやもやとしていたものの答が分かりました。

私たち すごく怒っているんです。

法改正がなされても、結局 女は不利なまま。

女は弁護士になれても、裁判官や検事にはなれない。

男性と同じ試験を受けているのにですよ。

女ってだけでできないことばっかり。

まあ、そもそもがおかしいんですよ。

元々の法律が、私たちを虐げているのですから。

生い立ちや信念や格好で切り捨てられたりしない、男か女かでふるいにかけられない社会になることを、私は心から願います。

いや、みんなでしませんか?しましょうよ!

私はそんな社会で何かのいちばんになりた。

そのために、良き弁護士になるよう尽力します。

困っている方を救い続けます。

男女、関係なく!

思わず拍手を送りたくなるほどに、感動してしまった。
女性の話に特化しているようだけれど、それに留まらない。
本人にとってどうすることもできない属性によって構造的な不利益を受けている人は、今もなお大勢いる。
出身、人種、病気/怪我、障碍、性的指向
もしかしたら、その不利益を小さくはできてもゼロにはできないかも知れない。
それでも、ゼロに近づける努力はすべきだ。
そう言う強い語り掛けのように聞こえたのだ。
どんどんと生きづらさが増すばかりの令和の日本を喝破するような小気味良さとともに、どこか寄り添ってもらえたような嬉しさがあった。

ただ忘れてはならないのは、我々は、構造的不利益を感じたら、ちゃんと怒らなければならない。
寅子が、学友のよねが、そうしたように。
怒るだけでなく、その怒りを伝えなければ意味がない。
デモでも良い。
政治家に直接言っても良い。
もっとカジュアルにSNSで呟くのでも良い。
そして何より、投票に行かなければ。
その投票権もまた、先人たちが必死に怒って勝ち取った権利であるのだから。