童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年2月6日

なんちゃってで日記をつけるようになって、困っていることが一つある。身の回りで起きたことや鑑賞物なんかを素材にして日記を書いているわけだけれど、そうするとあまりにもリアルの生活に密着し過ぎて、うっかりするとすぐ特定されてしまう。匿名であるこ…

正欲

1週間くらい前に「正欲」を観てきた。予告編の時から、何となく自分は観ておく必要があるのではないかと勝手に思っていて、案の定かなり喰らってしまった。日記よりはちゃんと感想をまとめておきたかったので、少し温めたこのタイミングで吐き出しておこうと…

怪物

「怪物」を観た。 www.youtube.com 是枝監督が坂元脚本で映画を撮るということで、両者のファンとしては絶対に見逃せないと思っていた1本だった。鑑賞してみて、ちょっとしばらくは他のことが考えられなくなるくらいの衝撃があった。次の日になっても、ふと…

公衆浴場問題

また仕事が忙し過ぎて更新が滞っている。自分の仕事は、研究者とは言え、季節労働者みたいなところがある。集中して仕事をしなければいけない期間とそうでない期間があって、現在はその忙しい期間の合間に当たる。これが過ぎると、おそらく年末まで走り抜け…

好意を受ける作法

僕は、人からの好意を受け取ることが酷く苦手だ。特に、恋愛的な意味において。そのことが原因で面倒なことになったことも幾たびか起きている。前々から書こうと思っていたことだったが、何となく気が引けて書けていなかった。 ところが。長くブログを更新し…

アニメに潜むノイズ ~ SHIROBAKO x 映像研には手を出すな!

新型コロナ騒ぎを受けた外出自粛のために、自宅で過ごすことが多くなった。出かけられないとなれば、皆やることは同じである。僕も、いわゆるサブスクによって映画やアニメを見る機会が増えている。これまで友人や同僚から薦められてはいたけれども観ていな…

おっさんずラブ

もう乗り遅れまくってる感があるが、出張と実験と仕事の波がようやく引いて時間ができたので、ネットの海に書いて残しておこうと思う。 「おっさんずラブ」、流行に乗って楽しく観させてもらっていた。僕は割と天邪鬼なところがあって、皆が「良い」と言って…

温泉での珍事

つい2日前の夜、近所の温泉(スパ銭に近い)にて衝撃的な体験をした。余りのことに、普段よく会うような同僚や友人には話せない内容だったので、ここに書き捨てておきたいと思う。また、その過程で、期せずして自分について少しだけ発見があった。そのことも…

腐女子へのシンパシー

先日、今シーズンのねほりんぱほりんが最終回を迎えた。以前、記事にしたパパ活女子以降も、トップオタやホストに貢ぐ女たちなど、毎回刺激的な内容が続いて、スタッフの皆さんの力量に感嘆するばかりだった。その中で、個人的に最も親近感を覚えたのが、「…

キャラクターの呪縛

2月、余りに実験が立て込んで更新が久しぶりになってしまった。ここのところ、ブログの本来の目的から外れたことばかり記事にしていたので、たまには戻ろうと思う。どのような経緯で自分のような人間が出来上がったのか。今回は、小学生くらいの頃の自分を振…

性的指向について③

また記事の更新が遅くなっている。ここしばらくは若手研究者らしく就職活動で忙しかった。やっとそちらが落ち着いたので、またこうして筆を執っている。研究者業界の就職活動についても、いつか機会をみて記事をまとめておこうと思う。 さて、今回は忙しい期…

一人っ子の憂鬱と自由

ブログを始めてから一年以上が経ったが、今のところ何とか続いている。自分で書くのももちろん楽しいけれども、それ以上に他の皆さんのブログが面白くて、購読ブログの新着情報を開くのが日課になっている。「〇〇の方法」とか「××してみた」とかは個人的に…

男女の間の友情

「男女の間に友情は成立するのか」 これは、僕が高校生の頃に、保健体育のディベートの授業で実際に議題になったテーマだ。授業そのものは、成立する立場のチームとしない立場のチームが互いに意見を戦わせる、というものであって、最終的な結論を出すことは…

彼らが本気で編むときは、

先日のLA LA LANDに続いて、荻上直子監督の「彼らが本気で編むときは、」を観てきた。荻上監督は、「バーバー吉野」や「カモメ食堂」が割りと好みで、その後の作品もちょこちょこ観に行っていた。一時期大ブームになった食べ物が美味しそうなお洒落ゆる旅系…

僕の中の受動的ヤリマン

人には、いくつもの人格が宿っていると思う。特に、比率はそれぞれ違うだろうが、どんな人間にも、いわゆる「男性」的な部分と「女性」的な部分があるはずだ。僕の場合は、両者が半々に近い(もしかしたら女性が多いかも)くらいの割合で常にせめぎ合ってい…

性的指向について②

ブログ開始早々に書いた記事の中で、僕は自身の性的指向について、 同性愛者に近い両性愛者でありながら、無性愛者 と表現した。これに関連して、ここ一か月ほど、自分の体を使って実験していたことがある。その結果をまとめるとともに、ブログのテーマでも…

カミングアウトとアウティング

カミングアウト:公にしていない自らの出生や病状、性的指向を表明すること。 アウティング:他人の出生や病状、性的指向を暴露すること。 僕は、これまで、はっきりと自分の性的指向について人に話したことはなかった。特に、同性愛的な部分については、「…

人間関係~サバイバルゲームからぬるま湯~

年末から年始にかけて、中学と高校の友人とそれぞれ飲みに行く機会があった。中学時代と高校時代は、環境がとにかく対照的で、そこで繰り広げられた人間模様は僕の人格形成に多大な影響を与えている。友人たちと懐かしい話をしながら、しみじみとそのことを…

バケツでごはん

去年の年末位に実家を整理していたら、小学生くらいの頃にかなり愛読していた漫画が出てきた。 csbs.shogakukan.co.jp 一世を風靡した動物占いのイラストの玖保キリコ氏による漫画で全8巻。動物たちが、実は、人間と同じような生活を送っている、という設定…

星野源ANNにみる男女平等

昔からラジオは大好きだった。特に中高生の時分はどっぷりとFMラジオにはまり、家に帰ってとりあえずすることと言えば、勉強机のそばのMDコンポのスイッチを入れてラジオを流すことだった。当時は、埼玉県と東京都の狭間くらいに住んでいたため、大体NACK5か…

男女の「不平等」

つい最近、気になる報道があった。 www.j-cast.com報道そのものというよりも、この記事に対する世間の反応が、あまりにも自分の考えとかけ離れていたため、気になってしまった。 女子学生を増やすためと言われると疑問符が付くものの、率直に言って、この取…

無性愛の理由と原因

なぜ、僕は他人と性的関係を結びたいと思えないのか。僕の性的指向には、何か理由・原因はあるのか。ずっと考えていたことの一つであったけれども、現時点で思っていることについてまとめておきたい。 基本的に、何か強烈なトラウマがない限り、性的指向に理…

恋とは

「恋」とか「恋愛」という言葉を辞書で調べてみた。 多くの場合、「相手に惹かれて切なく想う」といったことが書いてある。一方で、新明解国語辞典の第5版には、 精神的な一体感だけでなく肉体的な一体感も得たい といったことが書かれている。恋を、優秀な…

性的指向について①

自分語りの手始めとして、とりあえずテーマのひとつでもある性的指向についてまとめてみたい。

はじめに

僕は童貞である。 それも三十路を目前に控えたそれなりに年季の入った童貞である。 何故こんな事態になったのか。