童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年5月17日

相変わらず、毎週欠かさず「ダンジョン飯」を観続けている。
昨日は5人目のパーティーメンバーを迎えての探索回。
大好きなキャラクター達が動いているのを観られてとても良かった。

本放送が終わると、いつもSNSで感想を漁るのが習慣になっている。
直後はXやBlueskyで検索、ニコニコ動画でコメント付きを一通り見て、次の日の夜くらいはYouTubeなんかにリアクション動画が揃ってくる。
特に海外の方のリアクション動画は、結構面白い。
日本人とは食いつき方が違ったり、文化の違いで眉を顰められたり、翻訳の問題で難しそうな展開がうまく処理されてちゃんとウケていたり。
自分が好きだなと思うポイントでちゃんと引っかかってくれるとなぜか嬉しい気持ちになるし、逆に彼らに違う楽しみ方を教えられて感心することもある。

Xに上がっているファンアートなんかを見ていると、結構「ダンジョン飯」の海外人気は高いような印象がある。
英語はもちろん、ハングルや中国語のポストも少なくない。
主人公も白人男性に見える雰囲気を持っているし、エルフやドワーフなんかの種族設定含めた古典的なダンジョン観も海外に浸透しやすかったのかも知れない。
何より、描いているテーマの普遍性が大きい。
食べること、生きること、欲望。
人間の生物的な性質から目を背けず、内輪ノリにも逃げていない。
万人に通じる深い大テーマを掲げながら、恐ろしく作り込まれた設定の妙で、気が付くと深みへ引き込まれている。

現在最新話が20話。
もう今回のクールで最後まではとてもいかないことが分かっている。
おそらく、原作で僕が最も好きなエピソードまでで終わることになるだろう。
原作は見事な終わり方をしている作品なので、第二シーズンでも劇場版でも、とにかく最後まで完走してもらいたい。

2024年5月16日

今週は、お客さんを迎えての実験と、自分の装置の組み立てと、同僚の装置の調整が混じり合って、目が回るようだ。
ようやくお客さんが帰って、日記を書こうと思えるくらいの時間に帰宅できた。
日中フルで現場に出て働いてしまうと、事務処理は定時以降にこなすしかない。
仕事の疲労にプラスしてお客さんを連れて外食が続いたこともあり、胃腸を中心に体調面も芳しくない。
週末は出かけようかと思っていたが、じっくり体を休めるべきかも知れない。

今回のお客さんとは以前から作業を一緒にしていて、何度か飲みに行ったこともある方だった。
正確には、僕の上司に当たる方が彼と一緒に共同研究をしていて、僕はその手伝いと言うか研究以外の手続き関係なんかを引き受けている形だ。
そんなわけで、上司と彼と僕+αで飲みに行くのがいつものパターンになっている。
その飲みの席で、彼から何度か指摘されているのが、僕の上司に対する態度。

「本当に上司と思っているのですか?」

会うたびに言われている気がする。
それくらい、僕の上司に対する物言いや仕草が、良く言えばフランク、悪く言えば舐めているように見えるようだ。
上司は非常に寛大な方で、「言いたいことを言ってくれる組織であって欲しいのでこれで良い」と言ってくれる。
実際、僕に限らず皆、割と上の立場の人にもズバズバと主張する人が多い職場だとは思う。
とは言え、程度の差こそあれ、研究業界なんて皆そんなもんだろうと思っていた。
が、どうやらそうではないらしい。
今回のお客さんに限らず、結構外の方からは驚かれることが多い。

誤解しないで欲しいのは、確かに言いたいことは言っているしたまに喧嘩にもなるけれど、ちゃんとリスペクトはあるつもりだ。
上司に当たる彼のことも、とても尊敬しているし感謝している。
僕自身も、言いたいことは上下関係なく言える組織が健康的だと考えているし、僕自身が上司に当たるような場面では、意見を言ってもらいやすくしているつもりでいる。
ただ、少しそれに慣れ過ぎた感もあって、たまに不安になる。
外の方に驚かれる場面があまりに多いせいで、もう僕は、一般企業はおろか他の大学や研究機関ではやっていけないのではないか、という気持ちになるのだ。

組織に長くいることは、良い面も悪い面もある。
悪い意味で慣れてしまうと、変化に対応できなくなる。
これで良いのだと思っている我々の組織の関係性も、外から見ると馴れ合いのように見えるのだとしたら?
意見を言うことはそのままに、もっと適切な振る舞いをした方が、きっと良い。
もう若くもないのだし。

2024年5月12日

金曜の「虎に翼」が素晴らし過ぎて、もう3回も観てしまった。

朝ドラをずっと観続けている。
昭和初期、日本最初の女性弁護士となるキャラクターを主人公に据えた本作。
週を重ねるごとに面白くなっている。

特に先週は、いよいよ主人公たちが弁護士になるための高等試験を受ける正念場。
ところが、切磋琢磨してきた仲間たちが、どうすることもできない不条理で、一人また一人と受験を断念させられていく。
その中で、主人公はついに高等試験に合格するわけなのだが、全く手放しでは喜べない。
だって我々は、涙を飲んで試験を見送った人たちを知っている。
主人公が、生物としての女性性のために、全力を出しきれなかったことを知っている。
試験の合否に、唾棄すべきバイアスの可能性を感じている。
合否を受けて手のひらを返した人間たちの、変わり身の速さを目撃している。

そんなモヤモヤとした視聴者の心を、主人公寅子が、祝いの場での竹を割るような潔いスピーチで晴らしてくれた。

この場に私が立っているのは、私が死ぬほど努力を重ねたから。

でも高等試験に合格しただけで、自分が女性の中でいちばんなんて口が裂けても言えません。

志半ばで諦めた友、そもそも学ぶことができなかった、その選択肢があることすら知ら
なかったご婦人方がいることを、私は知っているのですから。

でも今、合格してからずっともやもやとしていたものの答が分かりました。

私たち すごく怒っているんです。

法改正がなされても、結局 女は不利なまま。

女は弁護士になれても、裁判官や検事にはなれない。

男性と同じ試験を受けているのにですよ。

女ってだけでできないことばっかり。

まあ、そもそもがおかしいんですよ。

元々の法律が、私たちを虐げているのですから。

生い立ちや信念や格好で切り捨てられたりしない、男か女かでふるいにかけられない社会になることを、私は心から願います。

いや、みんなでしませんか?しましょうよ!

私はそんな社会で何かのいちばんになりた。

そのために、良き弁護士になるよう尽力します。

困っている方を救い続けます。

男女、関係なく!

思わず拍手を送りたくなるほどに、感動してしまった。
女性の話に特化しているようだけれど、それに留まらない。
本人にとってどうすることもできない属性によって構造的な不利益を受けている人は、今もなお大勢いる。
出身、人種、病気/怪我、障碍、性的指向
もしかしたら、その不利益を小さくはできてもゼロにはできないかも知れない。
それでも、ゼロに近づける努力はすべきだ。
そう言う強い語り掛けのように聞こえたのだ。
どんどんと生きづらさが増すばかりの令和の日本を喝破するような小気味良さとともに、どこか寄り添ってもらえたような嬉しさがあった。

ただ忘れてはならないのは、我々は、構造的不利益を感じたら、ちゃんと怒らなければならない。
寅子が、学友のよねが、そうしたように。
怒るだけでなく、その怒りを伝えなければ意味がない。
デモでも良い。
政治家に直接言っても良い。
もっとカジュアルにSNSで呟くのでも良い。
そして何より、投票に行かなければ。
その投票権もまた、先人たちが必死に怒って勝ち取った権利であるのだから。

2024年5月8日

最近また、朝起きるのが辛い。
連休をちゃんと休まなかったツケが来ているのかも知れない。
既に平日の働かねばならない期間に入っているというのに、朝だけでなく昼も労働意欲が湧いてこない。
何となくダラダラ過ごしてしまっている気がして、中途半端でメリハリをつけられない自分に嫌気がさしている。
昨日は、そんなダラダラの延長で、夕方仕事を早退してスキー板をメンテナンスに持っていった。
そのまま、メンテナンスショップの近くにある温泉施設にイン。
温泉浸かってサウナ入って岩盤浴で寝そべって。
本当に怠惰に過ごしてしまった。

その温泉施設は、いわゆるスーパー銭湯のような作りになっていて、週末や祝日は大賑わいになる。
なので、昨日のように敢えて平日を狙って行くことが多いのだが、温泉や岩盤浴以外にも楽しみがある。
それが、漫画。
多くのスーパー銭湯は休憩スペースに漫画コーナーを併設していると思うが、時間無制限の満喫だと思うとかなりお得だということに数年前に気が付いた。
もちろん、本物の漫喫の方が蔵書は多いと思うが、話題の漫画やメディア化作品は大体置いてあって、特にそういう作品こそ、買うまでは行かずとも読んでおきたいみたいな感じになりやすい。
そんなわけで、「鬼滅の刃」も「呪術廻戦」も、温浴施設で読んでいる。
少し前は、とある観劇の予習のために、とあるタイトルをひたすら読んでいたこともあった。
「葬送のフリーレン」や「薬屋のひとりごと」なんかも、その内読めるようになるだろう。
昨日は、うっかり「呪術廻戦」を最新刊まで読んでしまったせいで、帰るのが遅くなってしまった。
まさか、あんな「チェーンソーマン」みたいな展開になっているとは…

最近は時代の流れに負けて、電子書籍でも多少は読むようになってきたけれど、やはり紙の本の方が圧倒的に読みやすい。
漫画もそうで、なるべくなら紙が良い。
現代の若者たちからすれば、おじさん臭いと言われてしまうかも知れない。
紙の漫画派にとって、温浴施設の漫画コーナーは、ちょうど良いお試しコーナーなのだ。
広く浅く読めて、飯も食えて、お風呂にも入れる。
平日休むと気合いを入れて、朝から晩までいるというのも、一回くらいはやってみたい。

2024年5月5日

今日はしっかり仕事をしてしまった。
元々休日出勤が決まっていたので分かっていたことなのだが、それでも思ったよりしっかり働いてしまった。
しかも、そろそろ始めなきゃならんと思っていた検討を進めた結果、色々と追加で考えたり調べなければならない項目が出てきて割とウンザリしている。
疲労感は大きい。

正気を保つために何か美味しいものでも食べようと思って、帰りにショッピングモールの回転寿司屋に寄った。
連休中ということもあって、20時過ぎでもかなりの人手だったけれど、家族連れがほとんど。
カウンター席にサクッと入って食べてきた。
3000円くらいで自分の機嫌が取れるのだから、安いものだと思う。

悪い癖だと思うのだが、レストランや電車など公共のスペースに行った時に、近くの席のグループのことがどうしても気になってしまう。

今日も寿司屋で、隣のカウンターに座っていた4人組の家族連れが気になってしまった。
おそらくお母さんと小学生くらいの男の子と中学生くらいの女の子、そして高校生くらいの女の子の4人組。
普通に考えれば、母親と3人の子供だと思うのだが、会話の雰囲気から言って親子関係にあるのは男子小学生と女子中学生。
残りの女子高校生は、どうやら違うらしかった。
連休中だし従姉妹とかか、と思ったのだけど、にしては席の座り方がおかしかった。
女子高校生、男子小学生、母、女子中学生の順で座っているのだ。
普通、歳の近い従姉妹が遊びに来ているとかだったら、女子どうしで並びたくなるのでは?
途中、男の子がトイレに行きたいと言って母親が連れていく場面があったのだが、その時も女子たちの間に会話はなし。
実際二つ分席が離れているので会話はしづらかったろうけれど、二人ともスマホをずっといじっていた。
唯一、女子中学生が頼んだソフトクリームが到着した時、顔を合わせて慎ましく微笑み合ったくらい。
心理的にも物理的にもギャップのあるこの感じ、一体何なのだろう…

そういう時、勝手に想像が進んでしまう。
最近再婚した夫婦の連れ子どうしだったのではないか?
下二人の子どもは母親の連れ子、女子高校生は父親の連れ子。
再婚してまだ日が浅いので、微妙に距離がある。
言われてみれば、あまり顔も似ていない。
お母さんの声は酒焼けっぽくも聞こえるので、水商売で知り合った口かも。
お父さんは自営業で、だからGW中も仕事していて参加できないのかも。
などと、考えようと思う前にもう考えてしまっている。

こういう話を職場の同僚などにすると、皆そんなことはないというか、そもそも他人の席なんて気にしたことがないと言われる。
どうやら特殊らしいと分かってからは気を付けているのだけど、一人でどこかに行ったりすると止めることができない。
別に答え合わせがしたいわけでもなく、ただ、気になってそういうことを考えてしまうだけ。
だから大目に見てほしい、とは思っている。

2024年5月4日

休日らしい休日を過ごした。
髪を切ったり、不動産屋に貼ってある物件情報を覗いたり、前から気になっていた店でランチを食べたり、服を買いに行ったり。
料理するのも億劫だったので、スーパーで買ったブリを塩焼きにしたら、後はお惣菜とサラダで済ませてしまった。
そして仕上げに、Netflixでマイリストに入れっぱなしだった「MONDAYS」を観た。


www.youtube.com

前に、名画座へ他の作品目当てで行った時に併映されていて、興味は引かれたものの時間の都合で鑑賞を見送った作品だった。
CMプランニング会社の社畜たちが、とにかく地獄のような1週間を繰り返すタイムループもの。
全編通してほぼほぼオフィスのシーンのみで、密室劇に近い構成になっている。
それでも脚本の面白さで飽きさせず、最後まで楽しく観ることができた。
1時間半弱という短さもサクッと観られてちょうど良い。

ただ、劇場で観るべきだったかと言われると、少し微妙な感じもある。
この手の場面が変わらないループものは、とにかく動きや場面転換が足りない分、大きな画面が無駄になってしまう。
折角のフルスクリーンなのに、世界が狭く見えてしまって、物足りないことがある。
15年くらい前に「キサラギ」と言う映画があった。
脚本の巧さで人気に火が付き、当時そこそこヒットした作品だったと思う。
自分も映画館に観に行って、確かに面白い内容だとは思ったものの、あれは完全な密室劇。
部屋に入れられた男たちの秘密が、会話の中で徐々に明かされていく。
12人の怒れる男たち」とまさに同じスタイル。
ずっと変わらないセットに、正直映画館で観なくても良かったなと思ってしまった。

などと言いつつ、僕自身は実際に劇場で観ていないので何とも言えない。
同じオフィスではあるものの、ループのテンポがとても良いし、流れによって目的が大きく変わって新たな視点が加わるので、新鮮さが保たれていた。
それに、景色が変わらない閉塞感そのものが、タイムループの緊張感を盛り上げる効果も持っている。
案外、劇場で観てもそんなに気にならなかったかも知れない。
ただとにかく、時間の短さも含めて、配信向きの作品であることは間違いないし、テレビの画面で観てもちゃんと面白いと言うのは、それはそれで価値あることだと思う。

2024年5月3日

最近コンビニで、森永乳業ピノクリーミーチョコミントが売られている。
先日BBQの時にお土産で差し入れた時に食べて結構ハマって、今日も二箱買ってしまった。

www.pinoice.com

世の中で流行る前から、チョコミント味は結構好きで食べていた。
否定派からは歯磨き粉の味がするとよく言われるけれども、歯磨き粉も美味しいと感じる僕にとって、それの何がいけないのか良く分からない。
そもそも歯磨きの時に口当たりを良くして爽快感を与えるためにあの味になっているわけだから、その味のお菓子は美味しいに決まっている、と思っている。

多分最初に食べたチョコミントは、サーティワンアイスクリームだったと思う。
その衝撃が大きかったせいなのか、いまだにサーティワンに行くと必ずチョコミントは選んでしまうし、多分このチョコミントが一番好きだと思う。
それ以降も、気になるチョコミント味のアイスは定期的に試している。
ジャイアントコーンチョコミント味、セブンイレブンチョコミント氷、ブラックサンダーチョコミントアイス…
僕の場合、チョコよりもミント部分の方が重要度が高いので、ガツンとミントが来るものにハマりがちだ。
ただ、仕方のないこととは言え、これらのフレーバーは大体季節もの。
定番として通年売られるようになることはほぼない。
だから、もう二度と食えないかも知れないという意識が働いて、シーズン中コンビニに行くたびに買う羽目になる。
その意味でも、いつ行っても間違いなく美味しいチョコミントが食べられるサーティワンは、本当に素晴らしい。

そして、チョコミント好きは、何かと集まっては情報交換をしがちだ。
先日も、とある職場の同僚が海外出張のお土産にチョコミント味のオレオを買ってきていた。
聞いてみると、彼もチョコミントが好きとのこと。
ピノの差し入れも、彼がBBQメンバーに居たから買って行った部分が大きかった。
他にも、後輩がやはりチョコミント好きで、去年のブラックサンダーは彼が教えてくれて試したのがきっかけだった。
夏場はチョコミントアイスが多く売り出す季節で、旬と言って良い。
ピノもそこそこ楽しみつつ、また新たな商品が出たらきっと試してしまうだろうし、試さなくても仲間たちが情報を入れてくれるに違いない。