童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年5月16日

今週は、お客さんを迎えての実験と、自分の装置の組み立てと、同僚の装置の調整が混じり合って、目が回るようだ。
ようやくお客さんが帰って、日記を書こうと思えるくらいの時間に帰宅できた。
日中フルで現場に出て働いてしまうと、事務処理は定時以降にこなすしかない。
仕事の疲労にプラスしてお客さんを連れて外食が続いたこともあり、胃腸を中心に体調面も芳しくない。
週末は出かけようかと思っていたが、じっくり体を休めるべきかも知れない。

今回のお客さんとは以前から作業を一緒にしていて、何度か飲みに行ったこともある方だった。
正確には、僕の上司に当たる方が彼と一緒に共同研究をしていて、僕はその手伝いと言うか研究以外の手続き関係なんかを引き受けている形だ。
そんなわけで、上司と彼と僕+αで飲みに行くのがいつものパターンになっている。
その飲みの席で、彼から何度か指摘されているのが、僕の上司に対する態度。

「本当に上司と思っているのですか?」

会うたびに言われている気がする。
それくらい、僕の上司に対する物言いや仕草が、良く言えばフランク、悪く言えば舐めているように見えるようだ。
上司は非常に寛大な方で、「言いたいことを言ってくれる組織であって欲しいのでこれで良い」と言ってくれる。
実際、僕に限らず皆、割と上の立場の人にもズバズバと主張する人が多い職場だとは思う。
とは言え、程度の差こそあれ、研究業界なんて皆そんなもんだろうと思っていた。
が、どうやらそうではないらしい。
今回のお客さんに限らず、結構外の方からは驚かれることが多い。

誤解しないで欲しいのは、確かに言いたいことは言っているしたまに喧嘩にもなるけれど、ちゃんとリスペクトはあるつもりだ。
上司に当たる彼のことも、とても尊敬しているし感謝している。
僕自身も、言いたいことは上下関係なく言える組織が健康的だと考えているし、僕自身が上司に当たるような場面では、意見を言ってもらいやすくしているつもりでいる。
ただ、少しそれに慣れ過ぎた感もあって、たまに不安になる。
外の方に驚かれる場面があまりに多いせいで、もう僕は、一般企業はおろか他の大学や研究機関ではやっていけないのではないか、という気持ちになるのだ。

組織に長くいることは、良い面も悪い面もある。
悪い意味で慣れてしまうと、変化に対応できなくなる。
これで良いのだと思っている我々の組織の関係性も、外から見ると馴れ合いのように見えるのだとしたら?
意見を言うことはそのままに、もっと適切な振る舞いをした方が、きっと良い。
もう若くもないのだし。