童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年5月4日

休日らしい休日を過ごした。
髪を切ったり、不動産屋に貼ってある物件情報を覗いたり、前から気になっていた店でランチを食べたり、服を買いに行ったり。
料理するのも億劫だったので、スーパーで買ったブリを塩焼きにしたら、後はお惣菜とサラダで済ませてしまった。
そして仕上げに、Netflixでマイリストに入れっぱなしだった「MONDAYS」を観た。


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前に、名画座へ他の作品目当てで行った時に併映されていて、興味は引かれたものの時間の都合で鑑賞を見送った作品だった。
CMプランニング会社の社畜たちが、とにかく地獄のような1週間を繰り返すタイムループもの。
全編通してほぼほぼオフィスのシーンのみで、密室劇に近い構成になっている。
それでも脚本の面白さで飽きさせず、最後まで楽しく観ることができた。
1時間半弱という短さもサクッと観られてちょうど良い。

ただ、劇場で観るべきだったかと言われると、少し微妙な感じもある。
この手の場面が変わらないループものは、とにかく動きや場面転換が足りない分、大きな画面が無駄になってしまう。
折角のフルスクリーンなのに、世界が狭く見えてしまって、物足りないことがある。
15年くらい前に「キサラギ」と言う映画があった。
脚本の巧さで人気に火が付き、当時そこそこヒットした作品だったと思う。
自分も映画館に観に行って、確かに面白い内容だとは思ったものの、あれは完全な密室劇。
部屋に入れられた男たちの秘密が、会話の中で徐々に明かされていく。
12人の怒れる男たち」とまさに同じスタイル。
ずっと変わらないセットに、正直映画館で観なくても良かったなと思ってしまった。

などと言いつつ、僕自身は実際に劇場で観ていないので何とも言えない。
同じオフィスではあるものの、ループのテンポがとても良いし、流れによって目的が大きく変わって新たな視点が加わるので、新鮮さが保たれていた。
それに、景色が変わらない閉塞感そのものが、タイムループの緊張感を盛り上げる効果も持っている。
案外、劇場で観てもそんなに気にならなかったかも知れない。
ただとにかく、時間の短さも含めて、配信向きの作品であることは間違いないし、テレビの画面で観てもちゃんと面白いと言うのは、それはそれで価値あることだと思う。