童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2023年12月17日

仕事場の後輩を二人連れて、「ひつじのショーン ムービー・フェスティバルwithウォレスとグルミット」に行ってきた。
お目当ては、「ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!」。
そんなわけで、ウォレスとグルミット傑作選と題されたチーズ・ホリデー、ペンギンに気をつけろ!、危機一髪!の三本立てを観てきた。

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ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!」を初めて観たのは、多分大学生か大学院生か、とにかく近所のレンタルショップで借りたのが最初だったと思う。
あまりの面白さに、何回か借りて観た記憶がある。
そこから10年くらい経って改めて劇場で観た本作、相変わらず抜群に面白かった。
ストップモーションで、良くぞここまで動かしてドキドキさせる作品を作れるものだと感心してしまう。
後半の列車アクションのシーンは、映画史に残る名場面だろう。
加えてキャラクターのオリジナリティ。
未だかつて、ペンギンをここまで恐ろしい存在として描いた作品があっただろうか。
そして、何と言ってもストーリーの面白さ。
爽快感のあるアクションだけでなく、情緒でも訴えてくる。
悪どいペンギンに徐々に居場所を乗っ取られていくグルミットを見てちゃんと悲しくなるし、まんまと騙されていくウォレスを見て歯痒くなるし、ウォレスを操ってこっそり盗みを働くペンギンを見てハラハラもする。

初めて観た時から、特にお気に入りのシーンがある。
ペンギンが盗みの下調べで博物館を訪れるシーンで、テープメジャーを使っためちゃくちゃスマートなアクションが見られる。
まずその発想がすごいし、ストーリー上でもテープメジャーを持っていることの必然性がきちんと合って違和感もないし、ペンギンの小柄な造形ともマッチしていて、とにかく感動したのを覚えている。
今回はそのシーンを劇場の大きなスクリーンで観ることができて、とても満足だった。
ペンギンが見た目を偽装するのにゴム手袋を使っているのもすごく良くて、とにかく本作は道具の使い方が秀逸だと思う。

併映だったチーズ・ホリデーと危機一髪!もどちらも最高なのだけれど、やはり思い出補正もあってペンギンに気を付けろ!の感動が抜群だった。
連れていった後輩達も概ね喜んでくれたようで安心した。
来週からは僕の推しであるペンギンのアクスタが入場者プレゼントに登場するようだし、もう一回行ってこようか悩んでいる。

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