今回、おそらく何度となくこのフレーズを使うことになると思うが、決して僕はストーカー行為を働いているわけではない。
単純な好奇心で考え至ったことをまとめているだけである。
むしろ、生活音からこのくらいのことまで想像できたよ、ということを知らせる警鐘だと思ってほしい。
もし、この記事を読む方がいたとしても、通報だけはしないで頂きたい。
罪を告白するようで嫌だが、今回のようなことをしようと思った背景は、二つある。
まず、僕はもともと、間取りが好きだった。
用もないのに不動産サイトで中央線沿線の物件を見たり、旅先の不動産屋の前でここに住んだらあーだこーだと考えたりする。
一人暮らしを始めた今では、間取りを見ながら、この辺に家具を置いて、ここに布団を敷いて、などの想像がよりしやすくなって、以前よりさらに間取り図に魅かれるようになった。
とはいえ、所詮、任期付き博士研究員の薄給、田舎ではそんなに大層な間取りにも出会うこともできず、何の面白みもない1Kの部屋に暮らしている。
もう一つは、今の部屋に引っ越した当初から、上階からかなりの生活音というか足音が聞こえていたことだ。
僕自身、そういった音や振動には割と無頓着で、明るかろうがうるさかろうが眠れるので、特別困るということはなかった。
まして、昼の時間は基本的に家にいないので関係ない。
しかし、それにしても上階からの音はなかなかに派手だとは思っていた。
当初、下の階にも僕の足音とか結構聞こえているかもしれないと気にしたが、僕が1年以上暮らしてきた限りでは、あそこまでの音は鳴っていないと思っている。
最近、家で間取りに関する本を読みながら、ふと思った。
そういえば、上の階は、自分の部屋と同じ間取りのはずだよな、と。
そしてさらに思った。
これだけの派手な振動を伴う大きな音が出るということは、家の中で上下動があるはず。
ということはベッドがあるのかな、と。
そんなきっかけから、生活音を頼りに、上階の住人の大体の家具配置を想像してみた。
繰り返すけれども、僕は、上階の住人をストーキングする目的はない。
そもそも女性か男性かも知らないし、確かめる気もない。
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