童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

生活音から想像してみる

今回、おそらく何度となくこのフレーズを使うことになると思うが、決して僕はストーカー行為を働いているわけではない。
単純な好奇心で考え至ったことをまとめているだけである。
むしろ、生活音からこのくらいのことまで想像できたよ、ということを知らせる警鐘だと思ってほしい。
もし、この記事を読む方がいたとしても、通報だけはしないで頂きたい。

 

罪を告白するようで嫌だが、今回のようなことをしようと思った背景は、二つある。

 

まず、僕はもともと、間取りが好きだった。
用もないのに不動産サイトで中央線沿線の物件を見たり、旅先の不動産屋の前でここに住んだらあーだこーだと考えたりする。
一人暮らしを始めた今では、間取りを見ながら、この辺に家具を置いて、ここに布団を敷いて、などの想像がよりしやすくなって、以前よりさらに間取り図に魅かれるようになった。
とはいえ、所詮、任期付き博士研究員の薄給、田舎ではそんなに大層な間取りにも出会うこともできず、何の面白みもない1Kの部屋に暮らしている。

 

もう一つは、今の部屋に引っ越した当初から、上階からかなりの生活音というか足音が聞こえていたことだ。
僕自身、そういった音や振動には割と無頓着で、明るかろうがうるさかろうが眠れるので、特別困るということはなかった。
まして、昼の時間は基本的に家にいないので関係ない。
しかし、それにしても上階からの音はなかなかに派手だとは思っていた。
当初、下の階にも僕の足音とか結構聞こえているかもしれないと気にしたが、僕が1年以上暮らしてきた限りでは、あそこまでの音は鳴っていないと思っている。

 

最近、家で間取りに関する本を読みながら、ふと思った。

そういえば、上の階は、自分の部屋と同じ間取りのはずだよな、と。

 

そしてさらに思った。

これだけの派手な振動を伴う大きな音が出るということは、家の中で上下動があるはず。
ということはベッドがあるのかな、と。

 

そんなきっかけから、生活音を頼りに、上階の住人の大体の家具配置を想像してみた。
繰り返すけれども、僕は、上階の住人をストーキングする目的はない。
そもそも女性か男性かも知らないし、確かめる気もない。

 

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PSVRと性癖

どうしてもペルソナ5がプレイしたくて、ついにPS4を買ってしまった。
なかなか高い買い物であったけれども、久々に楽しくゲームができていて嬉しい。

 

ところで、巷ではPSVRの予約が開始されて、にわかに盛り上がり始めている。
昔、任天堂バーチャルボーイという機種を出していたけれども(多分小学生だったと思う)、それほどの市民権を得ることはなかった。
時代が追いついたということなのか、今回のPSVRは一つのブームを起こしそうな勢いである。

 

このPSVRの情報を知った時に、僕には二つの予感があった。

 

一つは、ベタだけれども宗教的な洗脳に使われる予感だ。
イメージとしては、浦沢直樹氏の二十世紀少年に出てきた、少年時代をバーチャル体験する装置だ。
宗教的洗脳とまではいかなくとも、バーチャルから帰ってこれなくなる事態は容易に予想される。
例えば、PlayStationシリーズで長く人気を得ている「ぼくのなつやすみ」のPSVR版で大学や会社に行けなくなる廃人が続出する気がする。
かく言う僕も、初代PlayStationでプレイして、中学生ながら結構ハマって遊んでいた。
今プレイしたらもっとハマるだろうという確信がある。
これがPSVRで、何の焦りや不安もなく美しかったあの頃の夏休みの光景が広がったら…
絶対に帰ってこれない。無理だ。
やっぱりPSVRを買うのは止めておこう。

 

もう一つは、日本が誇るエロ分野が進出して、ともすると犯罪になりかねない特殊性癖を持つ人々の受け皿になる予感である。
今回は、PSVRと絡めて、特殊性癖に関して考えていることを少しまとめておきたいと思う。

 

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音楽の光と影 ~ シング・ストリート 未来へのうた × AMY エイミー

一週間ほど前に、ずっと観たかった映画2本をはしごするために東京に行ってきた。

 

大学で映画館に頻繁に通うようになった頃、いわゆる名画座というものに出会い、かなりはまった。
名画座とは、既に公開が終了した作品を対象に2本あるいは3本立て、オールナイトなどで通常の映画館よりも低額で楽しめる映画館を指す。
都内には、現在でも池袋新文芸座早稲田松竹、神楽坂ギンレイホール、目黒シネマ、シネマヴェーラ渋谷など、多くの名画座が存在する。
特に早稲田松竹新文芸座にはお世話になったが、そうした映画館に通ううちに、自分でもテーマを決めて数本選ぶという妄想名画座興行をするようになっていた。
自分の中でしっくりくるナイスな組み合わせというのは、もちろんいくつかあるのだけれども、実は今回観た2本は、期せずして、ばっちりの組み合わせであった。
何となく早稲田松竹の2本立てを意識した形で、二つの作品に共通するテーマと描かれ方の相違に関する自分なりの考えをまとめておきたい。

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無性愛の理由と原因

なぜ、僕は他人と性的関係を結びたいと思えないのか。
僕の性的指向には、何か理由・原因はあるのか。
ずっと考えていたことの一つであったけれども、現時点で思っていることについてまとめておきたい。

 

基本的に、何か強烈なトラウマがない限り、性的指向に理由や原因はないのだろうと思っている。

というか、そもそも、自分の性的指向の出自を気にする人はほとんどいない。
普通に女性が好きになってそれ相応の恋愛をしている男性にとって、「なんで自分は女の子が好きなのだろう」という疑問は不必要というか浮かびようがないと思う。
理由は簡単で、それが生物的に自然で、圧倒的多数派だからである。
逆に、同性愛者の人は、おそらく何度となく考えている疑問だと思われる。
同性愛に限らず、異性愛であっても特殊な性癖を持つ一部の人々もまた、同様の問いかけをしているかもしれない。

 

僕自身も、自分に同性愛の傾向があることに気が付いたときに、なぜそうなったのか、良く考えていた。
正直に言って、現在も答えは出ていない。
きっかけもあまり覚えていないのだ。
以前のエントリーにも書いたように、とある映画で強烈に意識したのは確かだけれども、もっと前からその傾向はあったような気もする。
多くの異性愛者の場合と同じく、「原因はない」というのが答えなのだろうと思っている。

 

tamago-polo.hatenablog.com

ここでは、僕の性的指向を形作るもう一つの要素、「無性愛」の原因について、今のところの考えをまとめてみたい。
実はこちらは、原因かもしれないと思い当たることがあるのだ。

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君の名は。

世間で評判の良い「君の名は。」を観てきた。

 

結論から言うと、観たことを強く後悔した。
面白くなかったとか作品として駄目だったということではない。
むしろ完成度は高かったし、人には勧めたい作品だった。
ただ、僕の個人的な理由で、大変辛い気持ちになったのだ。
このブログの目的に照らしても、残しておいた方が良いと思ったので、辛さの原因を探ってみる。

 


「君の名は。」予告

 

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学校教材としてのシン・ゴジラ

ようやく「シン・ゴジラ」を観てきた。

すでに、熱量・情報量ともに多い素晴らしいレビューが世に溢れているし、エヴァとの関係や特撮の素晴らしさ、伊福部音楽の有難み、3.11との関係etc散々語りつくされているので、ちょっと視点を変えて感想をまとめておきたい。

 

現在僕は、関東のとある県のとある研究施設で博士研究員として働いているが、実は大学院のかなり後半くらいまで、結構本気で教職に就こうと考えていた。
そんなこともあって、僕は中高の教育免許状を持っている。
今日はその教員の視点から教材として、この映画を語ってみたい。

 


『シン・ゴジラ』予告

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失恋ソング(オリビアを聴きながら×もう君がいない)

僕は失恋ソングと呼ばれるものが嫌いである。

そもそも恋愛経験がない童貞野郎なのだから当然失恋の経験もない、単に感情移入できないだけだろうと言われてしまうかも知れない。
確かにそういう部分はあるだろう。
ただ、感情移入できないだけであれば「分からない」であって「嫌い」ではないはずだ。
「嫌い」の原因をぐるぐる考えていたら、むしろちょっと面白いことに気がついたので、記事にしてみたくなった。

 

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