童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2017-01-01から1年間の記事一覧

ストーカーと映画 ~ トーク・トゥ・ハー × アンナと過ごした4日間

僕はストーカー映画が好きだ。いや、ストーカー映画などというジャンルはないのかも知れないけれども、とにかくストーカーが題材になっている作品が大好物だ。 そもそも映画に限らず芸術作品とは、自分とは全く異なる人間の心の動きを追体験させてくれるとこ…

僕の中の受動的ヤリマン

人には、いくつもの人格が宿っていると思う。特に、比率はそれぞれ違うだろうが、どんな人間にも、いわゆる「男性」的な部分と「女性」的な部分があるはずだ。僕の場合は、両者が半々に近い(もしかしたら女性が多いかも)くらいの割合で常にせめぎ合ってい…

性的指向について②

ブログ開始早々に書いた記事の中で、僕は自身の性的指向について、 同性愛者に近い両性愛者でありながら、無性愛者 と表現した。これに関連して、ここ一か月ほど、自分の体を使って実験していたことがある。その結果をまとめるとともに、ブログのテーマでも…

コリアン文化の洗礼

右派政権が長期化しているせいか、近年ずっと嫌韓ブームが続いている。本屋に行けば、ヘイトに満ちた煽り文が踊る本が平積みにされていて、何とも窮屈な世の中になったものだとうすら寒くなる。Twitterでもブログでも、定型文のような虚実織り交ぜたヘイトメ…

カミングアウトとアウティング

カミングアウト:公にしていない自らの出生や病状、性的指向を表明すること。 アウティング:他人の出生や病状、性的指向を暴露すること。 僕は、これまで、はっきりと自分の性的指向について人に話したことはなかった。特に、同性愛的な部分については、「…

落語の包容力

僕が落語にハマったきっかけは主に二つある。 一つは、数年前に参加した海外の学会で、ドイツの研究所に勤めるとある日本人の先生に言われた一言だった。 研究者は、噺家でなければならない 意味するところは、理学に携わる研究者は自分の研究を面白いストー…

息子のまなざし

ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督との出会いはかれこれ何年前になるだろうか。大学の授業が空いていたからとかそんな理由で恵比寿まで足を延ばし、まだリニューアルする前のガーデンシネマで「ロルナの祈り」を観たのが最初だったと思う。とにか…

MW ~エロスとストロゲー~

ずっと読みたいと思っていた「MW」を読んだ。とんでもなく面白かったので、感想をまとめておきたいと思う。 MW 悪魔の化身―悪魔の化身 (My First Big) 作者: 手塚治虫 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2016/07/22 メディア: ムック この商品を含むブログを…

「徹子の部屋」2016年BEST3

今年に入ってから、HDDの中を整理しているときにふと気が付いた。2016年の「徹子の部屋」を、一回も漏らすことなく観たことに。 僕は、テレビに出ている人では徹子さんとタモリさん以上に面白い人はいないと思っている人間だ。さらにもっと言うと、インタビ…

桃太郎計画

昨日、大学院の時の同期から久しぶりに連絡があり、東京で昼飯を一緒に食べる機会があった。 彼は、修士号取得とともに某企業に就職し、その数年後には結婚もして、去年第一子誕生、とまさに現代では珍しいくらいの順風満帆の人生を歩んでいる。普段、なかな…

人間関係~サバイバルゲームからぬるま湯~

年末から年始にかけて、中学と高校の友人とそれぞれ飲みに行く機会があった。中学時代と高校時代は、環境がとにかく対照的で、そこで繰り広げられた人間模様は僕の人格形成に多大な影響を与えている。友人たちと懐かしい話をしながら、しみじみとそのことを…