先日、「月」を観に行ってきたという日記を書いた。
その時にも、この映画はちょっと危険ではないか、と書いていたのだけれど、残念ながらその指摘は的外れでなかったようだ。
本職の方によって、かなり必要に迫った形で警告がなされている。
僕は、実際には保護施設の現実を知らないので、映画の中の出来事をそういうこともあるのかなあと思って観てしまっていたし、これはちょっと…と思ってもそれを言える立場にはないようなと思ってしまっていた。
それを、ちゃんと言い返せる立場の方が、しっかりと批判の声を上げてくれたことに、とても安堵している。
元々の日記でも書いたことだが、この映画を観ながらずっと、絶対手放したくない価値観を揺さぶられて、安易な答えを許してもらえない叱られた子供のような気持ちになっていた。
そこへ、通りすがりのお兄さんかお姉さんが、それはずるいよ、と助けてくれたような心地がしている。
時系列は前後しているが、自分が感じていた危機感を本職の方に追認してもらえた形で、まだまだSNSも捨てたものではないと強く感じている。
やはり、この映画の最も悪いところは、ちゃんと答えを提示していないところにあると思う。
答えが分からないのならこんな偏った描き方はするべきじゃなかったし、人の生き死にが関わる以上、問題提起で無責任に終わらせて良い問題ではなかったはずだ。