童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2023年10月9日

「コカイン・ベア」を観てきた。


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輸送中のコカインが落とされた森で、それを食べてしまったクマが大暴れ!というB級感漂うパニック映画だ。
ただ、コカインを誤って食べてしまったクマがいたことは実際の出来事だそうで、残念ながらそのクマは発作で死んでしまったらしい。
本作は、人間の都合で無念の死を遂げたクマさんの、あったかも知れない復讐の物語と言える。

ちゃんとB級映画を観た、という満足感があった。
内容はものすごくふざけているけど、ちゃんと作り手が観客に喜んでもらおうと思っているのが伝わってくる。
クマはちゃんと怖いし、人間はちゃんと愚かだったし、恐怖だけじゃなくちゃんと爽快感もあった。
ちょうど今日は、修正すべき点が沢山ある論文のレビューコメントを一日かかって書いて提出したところだったので、僕の中の破壊衝動が共鳴した。

映画にだって多様性は重要だ。
巨額の予算を投入した超大作や丁寧に作り込まれたアート映画も良いけれど、ちょっと肩の力を抜いて楽しめるこういうB級映画が劇場で観られるのは、結構幸せなことだと思っている。
もっと色々な映画が楽しめるように、こうした作品が公開されたときにはなるべく足を運びたいものだ。
あと、最近の傾向として、この手の作品は応援上映というスタイルをとると突然バズりだすことがある。
正直自分も、もし応援上映があるならクマ側の立場で賑やかしに参加したいと思う。