何だか今日は、特に重い仕事はしていなかったはずなのに、疲労感が凄い。
大きなトラブルが起きたのは確かで、でもその復旧作業に主に当たっていたのは出入りの業者さん。
自分は手伝いくらいで大したことはしていなかったはずだった。
結局トラブルは未解消で明日に持ち越しとなったのが、何となく心に影を落としているのかも知れない。
春のせいなのか、未だ疲れが消えていないせいなのか、朝起きるのが更に億劫になっている。
今朝は、ここのところちゃんとリアタイできていた朝ドラも見逃してしまった。
昨シーズンの「ブギウギ」に引き続き、今期の「虎に翼」も視聴を続けている。
女性の権利が著しく制限されていた時代に、法曹の世界に飛び込んだ女性の物語。
と言うことで、かなりしっかりと社会的な「女性」を描いた作品になっている。
第一週から、結婚を強いられてそれに乗れない主人公が描かれて、特に台詞はないものの道ゆく女性たちは皆疲れた顔や泣き顔を見せている。
女性たちの尊厳が踏み躙られ、口を塞がれ、そして女性どうしで世代間で呪い合う。
戦前の話と言いながらも現代にも通じる問題が、非常に分かりやすく提示されている。
観ていて、何となくこれまでの朝ドラにはないほどに、女性差別の問題が多いと感じたのだけれども、もしかするとその感想は間違いではないか、と思い直している。
今までも同様の問題は含まれていたけれど、我々が認識できていなかっただけではないか。
令和になって、「これは明らかに問題だよね」「酷いよね」というのが自然な反応として定着してきた、と言うことのような気がする。
主人公寅子が、理不尽を前に「はて…」と首をひねる度に溜飲がさがる。
このテレビの視聴率自体が落ちてきている昨今でも、朝ドラは比較的高い視聴率を持っているはず。
僕と同じように多くの人が、寅子を通して、かつての日本や今の日本が抱える問題に切り込む擬似体験をしているのかも知れない。