ここのところ、布団に寝そべってもなかなか寝付けない夜が多かった。
例の科研費の問題のせいで考え過ぎだったからなのか。
それとも精神的に疲れていたせいなのか。
むしろ逆で、最近暑くて散歩や筋トレをサボっていたせいで体が疲れていないせいか。
色々考えた結果、寝る時のエアコンを止めたせいかもと思い当たった。
ここ最近は夜それほど暑くない日も増えてきて、調子に乗り過ぎたようだ。
昨夜は久々にエアコンを付けて寝たらばっちりと入眠できて、何なら今朝は寝坊して出勤時間が大幅に遅れてしまった。
元々寝つきは良い方で、旅行先などでもすぐに入眠してしまうので友人や同僚に羨ましがられている。
明るかろうがうるさかろうが、横になって眠ろうと思うと次の瞬間には大体寝落ちている。
10代20代前半くらいの時には、緊張するような試験の前だとか楽しみなイベントの前だとか、そういう時に眠れなくなるような可愛さがまだあったと思う。
30代になってからは、そういうこともなくなった。
ただ、上には上がいるもので、職場の同僚に横にならずとも長時間眠れるという猛者がいる。
特に羨ましいと思うのが、飛行機や長距離バスで眠れること。
13時間くらいの飛行時間が予定されている便で、離陸の記憶の次は一気に着陸だそうだ。
機内食が食べられないなどと文句を言っていたが、熟睡できる方がよほど良い。
あの能力は、ギフテッドと読んで差し支えないものじゃないかと思っている。
若い頃は睡眠を軽視しがちで、漫画やら本やらアニメやらゲームやら、中途半端に止められずに睡眠時間を削って次の日が辛い…なんてことも多かった。
その頃はそれでも何とかなっていたけれども、最近はそうでもなくなってきた。
もちろん若い時ほど短時間で回復しなくなったことも事実だが、こなすべき仕事の量と責任感がだいぶ重くなったことが大きい。
学位取ってすぐくらいの頃は、個人研究で寝てもサボっても困るのは自分一人みたいな感じだったけれど、今はそうはいかない。
打ち合わせに遅れれば迷惑がかかるし、締切を破ればプロジェクトが破綻する。
よく皆さん、歳をとって徹夜ができなくなってきて…と仰るが、本当はみんな真面目で責任感を強くしなければならなくなっただけなのでは、と思っている。
既に今夜は遅い時間になってしまっているが、ちゃんとエアコンを付けて寝る準備は整えてある。
明日も午前に1つと夕方に1つ、打ち合わせと会議が予定されている。
夜更かしはそこそこに、さっさと眠った方が良いだろう。