病み上がりフルスロットルで働いて、少々息切れしている。
ちょうど実験が始まるタイミングと重なったせいで、生活リズムも不規則に。
気を付けないと、体力が戻る前に次の感染症に罹らんとも限らない。
ポケモンスリープのおかげなのか、しばらく睡眠習慣が安定していたおかげなのか、深夜0時を過ぎると途端に眠くなってくる。
目に見えて効率が落ちてくるので、よほどのことがない限り、ちゃんと区切りをつけて休むようにしている。
学生やポスドクの頃は、実験が始まると昼夜問わず作業して、結構無理をしていた。
当時はそれで何とか実験できていたと思っていたが、今から考えるとあまり効率は良くなかったと反省している。
年齢を重ねて体力的に無理ができなくなったというのも否定しないが、若い時だって、そんな頑張り方は多分正しくなかった。
碌でもない失敗や取り返しのつかないミスは、大抵、睡眠不足と空腹のせいで起きる。
せっかく夜通し測定を行なっても、つまらない記録ミスで全て無意味なデータと化すことだってあった。
今は自分より若い立場の人と一緒に実験をすることも多いので、ちゃんと食事や睡眠を意識的に挟むように心がけている。
職場には、毎日3-4時間程度しか眠らないという同僚もいる。
何かのタイミングで、寝ている時間がもったいないと思うと聞いた気がする。
それでも、毎日バリバリ働けていてとても能力が高いので、きっとショートスリーパーというやつなのだろうと思う。
しかし、生活習慣病の総合商社みたいに、ありとあらゆる持病を抱えている。
季節の変わり目になると必ず体調を崩して、職場のソファで動けなくなっているところも何度か目撃している。
それを見るにつけ、やはり睡眠は人間にとっていかに重要かということを再認識する。
自分を振り返り、他人の暮らしぶりを覗き、やはり真っ当な暮らしには良い睡眠が欠かせない、という結論にならざるを得ない。
明日からの実験のために、今夜は早めに眠ろうと思う。
