童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2023年11月17日

年々、食べられる量が減っている。
満腹で入らなくなるというのもあるが、それ以上に、もう最近は罪悪感に耐えられなくなる。
このカロリーを消費するのに、一体どのくらいの運動を…とか想像すると、もう箸が進まない。
病気療養中のハーゲンダッツでさえ、1カップを3日に分けて食べていたので、もはや強迫観念に近い。
焼肉やケーキ、揚げ物よりも、魚や和菓子、蒸し料理の方が穏やかに食べられる。

元々、中学生・高校生くらいの頃は、かなり太った子供だった。
それが大学生になったらみるみる痩せていき、大学院生からポスドクにかけて最も体重が少なかった。
ちょうど痩せたくらいの時期に、洋服に興味が出始めたこともあって、何となく体型の変化を気にするようになった。
それに、この頃、適正体重になったおかげなのか、体を動かしやすくなったことが嬉しかった。
以来、ちょっと体重が増えると途端に体が重苦しく感じられて、満腹状態を気持ち悪く思うようになっていった。

というわけで、普段の食生活は、極めて質素に抑えられている。
野菜が中心で、タンパク質は大事だと思っているので卵や大豆製品、鶏肉や豚肉は必ず入れるようにしている。
逆に米をほとんど炊かず、特に夜はおかずのみで済ませることが多い。
そんな生活を続けているせいなのか、食べられる量が減っていくスピードが顕著だ。
たまの旅行や贅沢で外食をしても、すぐに罪悪感と満腹感に襲われてしまう。
昔、高いお金を出して少ししか食べられないレストランに疑問しかなかったが、今なら理解できる。
金はあっても、そんなに食べられないのだ。

それにしても、人生とはかくもままならないものなのか。
何でも食べられた高校生の頃は金がなくて贅沢できず、小金を手にした現在は胃袋の方が持たない。
今日、晩飯に寄った中華料理屋で、隣の席に座った大学生くらいの青年が、一人で何皿も平らげていくのを見て、少し羨ましくなってしまった。