童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年1月24日

昨日は0時近くまで書類仕事が終わらなくてヘトヘトだったと言うのに、今日は手を動かす作業をしようにも部材が揃っていなくて待っている時間ばかりだった。
何だか上手くいかないものである。

久々に時間が空いて撮り溜めた録画を消化していたのだけれど、「天然素材NHK 旅をしましょう」がなかなかのインパクトだった

www.nhk.jp

日本のテレビが始まって以来の膨大なアーカイブの中から、珠玉の珍映像を届けてくれるこの番組。
ちょっと演出がBSの深夜番組っぽいというか若干チープに悪ふざけしていて、そこは少し合わないなと思いつつ。
けれども、番組名の通り、とにかく素材が素晴らしいので我慢できてしまう。

今回のテーマだった旅番組。
石狩川でカッパの餌付けにトライする大山のぶ代さん、牛やトンボと格闘するガッツ石松さん、50年越しの衝撃的事実に戸惑いを隠せない谷啓さん、NHKらしからぬ旅の満喫の仕方を見せる北杜夫さん。
どれも甲乙つけ難い素晴らしさだったのだが、個人的に感動したのは漫画家本宮ひろ志さんの釣り映像。
以前釣り逃したと言うヒラマサにかける情熱を語って意気込む本宮さん。
小物には目もくれず、イナダが釣れた程度では反応すらしない。
ところがこの旅、途中で思いもよらぬ展開を迎える。
そもそも彼の語っていた情熱とは何だったのか、番組の縦線が揺らぎ始める。
完全に釣り番組ではなく、本宮ひろ志のドキュメンタリー。
ヘミングウェイの小説「老人と海」のパラレルワールドのような展開に、何だか寓話的なものを感じてしまった。

来週は、生放送番組が題材らしい。
生放送は、制作者の意図しない真実が顕現しやすい。
きっとこれまで以上に味わい深い映像がたくさん残っているに違いない。
今から放送が楽しみだ。