童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年8月17日

少し前に通りすがった道で、新しい店がオープンするという情報を見つけた。
昨日がオープン日ということで、二日間はスペシャルビュッフェになると言う。
ほとんど食べたことがない国の専門料理店らしい。
妙に気になって、職場の後輩を巻き込みつつ行ってきた。

行ってみると、ほとんどコンテナに近いような平屋の狭い店舗。
席が足りなくて、外にパラソル付きの席を幾つか並べていた。
料理も確かに独特ながらどれも食べやすく、特にタマリンドのジュースは初めて飲めて嬉しかった。
それにしても、きているお客さんはほぼ外国人とその家族たち。
おそらく日本人は、僕のグループとサポートで入っていたスタッフの一人だけだった。
明らかに外国ルーツの顔をした少女たちが日本語で楽しげに会話していた他は、ほぼ日本語が聞こえなかった。
退店時に店の主人らしい男性に声をかけられて、日本語と英語混ぜこぜでどの料理が美味しかったとか面白かったとか話したりして、ちょっとした旅行気分まで味わえた。

基本的に食に関しても好奇心は旺盛な方なので、変わった料理や食材は、生きている限り色々と味わいたいと思っている。
だからこの手のお店は好きで、良く友人とも、行ったことない国の料理屋を積極的に選んでトライしに行っている。
食事は、生きている以上、誰しもが行うこと。
その行為によって我々はこの体を維持している。
だから、食文化は、その土地で生きる人々の生活そのものが反映される。
食に興味を持つと言うことは、そこで暮らす人々に興味を持つと言うことだ。
外国からのお客さんが日本食に興味を持ってくれると嬉しいように、我々が他の国の食に興味を持つことも、きっと好意的に受け取られていると信じている。

だからこそ、その国の食文化に最低限の敬意は払っておきたいと思う。
一昔前のバラエティで良くあったゲテモノ料理扱いは、言語道断だろう。
それを食べて生活している人がいるなら、気持ち悪いものとして扱うのは冒涜だろう。
食べた上で、自分の舌に合うか合わないかを判断する。
失礼な振る舞いになっていないか不安はあるが、そう言う姿勢でありたいと思っている。