童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2023年9月19日

片付けが億劫で仕方ない。
昔から、何かをすることは好きでも、終わった後に掃除したりまとめたりすることの心理的障壁が高かった。

その典型が、料理である。

料理をすること自体は決して嫌いではない。
自分の好みに味を付けられるし、手順を考えて、ちょっと冒険もしながら、結構楽しんでできる方である。
しかし、片付けがとにかく面倒臭い。
食べ終わった後に食器やら調理器具やら洗うのが嫌すぎて、作った側から丼に放り込んで全て一緒くたにするし、フライパンは可能な限りそのまま次の料理を作ってしまうか、それが厳しくても水を入れて沸かして流すだけである。
冷やし中華が好きで、夏はよく作るのだけど、一人暮らしになって何年も、麺が下にある状態で食べていない。
何故なら、麺を茹でながら具材を切って丼や皿に放り込んでいくので、麺が最後に上に乗ることになるからだ。
実家にいた頃は、SNSにお洒落な自炊の写真を上げている人の気が知れなかったが、今なら分かる。
あれは、そうしないと人間らしい文化的な食卓を維持できなくなってしまうからだ(多分違う)。

この悪癖は、仕事や遊びにも顕れる。

例えば、論文を書く時。
新しい発見があったとき、まだ見ぬ謎にたどり着いたときは、かなり興奮する。
だけれども、原因がわかって解明された途端、急激に冷めてしまう。
最初は驚いていたハズなのに、至極当たり前のことのような気がしてしまう。
そうなると、もう"旬"は過ぎている。
論文を構成して書くのも面倒だし、何より自分で書いたものを面白いと思えなくなる。
そう思っていないから面白そうに書けず、結果、編集者や査読者の心にも響かない。
全く困ったものである。

例えば、友達と旅行に行った時。
旅行そのものはもちろん楽しい。
準備も楽しいし、道中も楽しい。
ところが、終わった後の会計をまとめるのがとにかく煩わしい。
車を出すことが多いのだが、高速代はまだしも、ガソリン代なんかはどう計算すれば良いのか考えたくもなくなってしまう。
第一、そんなものを神経質に計算するような印象を持たれたくない。
だからいつも、微妙に自分が損をする感じでざっくりと処理してしまっている。

最近は、だいぶ自分の人となりに慣れてきたので、深刻化しないように処理している。
とにかく、塩漬けにしないこと。
時間が経てば経つほどやらなくなるので、後回しにしない。
単純だが、これしかないと思っている。
と言いながら、実は少し前にやった職場のBBQ、食材の立て替え分をまだ申告していないのであった。