童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2023年12月1日

金曜の夜、仕事の後に車を飛ばして実家へと戻ってきた。
本当はもう少し前に帰る予定だったところを、先日の新型コロナ感染騒ぎで延び延びになっていた。

実家へと出発しようとしたその時、母親から連絡があった。
父が散歩中に転んでケガをしたという。
幸い頬に切り傷ができたくらいで済んでいるようだが、祖母の介護のこともあって相当弱っている気がする。
心配が尽きない。

月に1度くらいの頻度で実家には帰っているので、車での移動も慣れたもの。
とは言え高速を使うし、大体夜になるので、そこそこは疲労する。
ただ、割と自分は、車の運転が苦にならない方だとは思っている。
車の運転が特別好きというわけではないし、決して上手くもない。
多分、長距離を自分の裁量で移動できること、が好きなのだと思う。

子どもの頃に、自転車を買い与えられた時と似ている。
行動範囲が拡がって、ちょっとした冒険感が味わえる感じ。
それにさらに輸送力が加わって、誰かと一緒に出掛ける楽しさや移動手段として役に立てる喜びもある。
深夜だろうが早朝だろうが、いつでも好きなタイミングで出発できて、飽きた瞬間に帰って来られる。
これは、公共交通機関にはない素晴らしさで、行き当たりばったりで行動しがちな自分には良く合っている。

一方でちょっと困るのが、かつてなら徒歩や自転車で移動していた距離も、つい車になってしまいがちなこと。
買い物なんかがあったりすると、途端に徒歩が億劫になる。
おかげで車を持ってすぐの頃は、ほとんど歩かなくなってしまっていた。
これではいけないと思って、最近は夜に散歩をし、映画館には自転車で行っている。
意識的にやらなければ、脚はすぐに萎えてしまう。
それくらいに、車の利便性には人を怠惰にする悪魔的な魅力がある。

考えてみると、両親も買い物には主に車を使っている。
意識的に脚を動かそうと散歩をした結果ケガをしたわけで、前段階まではほぼ自分と一致している。
自分のことは棚に上げつつ、父にはもっと気を付けろなどと偉そうなことを言ってしまった。