童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2023年10月2日

なんだか今日は、人の噂を良く聞いた一日だった。

先日参加した結婚式の話題をきっかけに、今度は別の人が付き合い始めてもう結婚を考えているらしいと言うような話になって、色々と浮ついた話を聞いてしまった。
研究者と言えどみんな噂好きなので、そんな話はどんどんと拡がってしまう。
非研究者の皆さんと比べてどうなのか良く分からないけれど、それなりにみんなミーハーかなと思うことが多い。

なぜか昔から、人から相談事や愚痴を聞かされることが多いため、不本意ながら秘密を共有させられることがある。
僕は、自分の中で一応取捨選択があって、人から聞いた秘密はそれに則って管理している。
例えば、色恋にまつわること、人事の内定結果、病気のこと、家庭内のこと。
この辺りは特に気を付けているつもりだ。
もちろん、どんなに個人的にどうでも良いと思うようなことでも、打ち明けてくれた当人から口止めされた場合には、絶対に話さない。

ところが、世の中には驚くほど簡単に暴露する人種が存在する。
ここのところ良く一緒に仕事をしている方がまさにそうで、正直困惑することが多い。
彼の知己である研究者で、私は一度学会で話したことがある程度の方が、離婚待った無しであると言うことをわざわざ教えてくれる。
しかも、書くのも躊躇われるほど泥沼化した状況だそうだ。
それを、僕以外にも居室にいるような状況で簡単に話題に挙げるので、かえって僕の方が焦って止めている始末だ。
他に良いところもあるので決して嫌っているわけではないが、彼に話す内容は気を付けようと思ってしまう自分がいる。

人はどうしても、自分がされて嫌かどうかが、行動の指針になりがちだ。
本当は、自分がされて平気でも他の人は違うかも知れないな…と思えて初めて大人の気遣いだと思うけれど、なかなか難しいのも事実だ。
自分に全く秘密がなくて、良いこと悪いこと全て誰に知られてもOKと言う人は、他人の秘密も保持する必要性が感じられないかも知れない。
僕は、どうしても職場には言えない性的指向の問題があるし、もっと些細なことでも、一回しか話したことがないような人に自分のことを知られている状況は異常に感じてしまう。
とは言いつつも、自分だってこれくらいは良いだろうと話したことが、誰かにとって深刻な問題として映ることだってあるだろう。
時と場合によって揺らぐ境界線を調整しながら、なるべく最良の状態を探っている。