童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2023年12月9日

昨日、倉木麻衣氏の曲がサブスク解禁されたということで、久しぶりに聴いている。


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おそらく彼女がデビューした頃は中学生くらい。
宇多田ヒカル椎名林檎両名が登場するなど、当時はその後の音楽シーンを支える女性アーティストが立て続けにデビューした時期で、独特の透明感のある声と時代を捉えたR&Bトラックがとても印象に残っている。
特に、デビュー曲の「Love, Day After Tomorrow」は、しっとりマイナーコードとダンサブルなビートの構成が好みど真ん中で、鬱々としていた当時の気持ちにも合っていた。
その後、名探偵コナンのテーマ曲を担当するなど活躍の幅を拡げて行ったのだが、特にそれを追いかけることはなくて、ずっとこの曲が頭に残っていた。
サブスク解禁された今になって、この曲が収められたアルバム「delicious way」を聴いている。
当時流行りの編曲が思い起こされて、とんでもなく懐かしい気持ちにさせられている。

あの頃、倉木麻衣氏は、ほぼ同時期にデビューした宇多田ヒカル氏と比べられることが多かった。
若くしてデビューし、同じR&B、英語を織り交ぜた歌詞。
所属レーベルの意向なのかTVなどの露出も多くなかったし、海外でレコーディングしていたり強烈な親がいたり、境遇も似ていたように思う。
HEY!HEY!HEY!でのダウンタウンの心ないイジリ(パクリじゃないか、みたいな)があってショックを受けたみたいな話もあって、歌声通り繊細な人なんだと思った記憶がある。
このブログでも度々取り上げているが、僕は宇多田ヒカル氏に孤独を救われた人間の一人である。
従って、僕の中で宇多田ヒカルというアーティストはちょっと別格で、どちらが優れているとかではなく、二人の作っていた音楽が似ていると思ったことは全くなかった。
反対に、倉木麻衣氏の音楽が特別好きだった人にとっても同様だろう。
だからあのイジリは、どちらのアーティスト及びそのファンに対しても失礼であったなと今更ながら思っている。

紆余曲折ありながらも、あの頃にデビューしたアーティスト達が今なお活躍していることは本当に素晴らしい。
彼女の場合、ありがたいような迷惑なような癖の強すぎる父親を抱えて、なかなかままならないことも多かっただろう。
これだけの長い間続けてくれて、ものすごくライトなファンとしてありがたく思っている。
そして、このタイミングでのサブスク解禁。
僕が子供の頃は、少し昔の音楽を掘り出して放送するようなテレビ番組が結構あったが、今の若い世代はテレビすら見なくなっていると聞く。
代わりに、音楽ストリーミングサービスを介して古い楽曲に触れているのではないかと想像する。
これをきっかけに、また聴く人が増えると良い。