童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年1月4日

本当はもう少し休みたかったけれど、仕方なく仕事始めに行ってきた。
肩慣らし程度の仕事始めというわけでもなく、朝からしっかり作業が入っていて、その後に打ち合わせ、午後に実験機器の移動作業、続いて業者対応…
ほぼほぼフルで働いて、もうしばらく労働はしたくない気持ちになっている。
来週に控えた発表の準備もほぼ手付かずで、新年早々うんざりしている。

フルで働く羽目になったおかげで、仕事関係の色んな人に挨拶することができた。
誰に会っても、二言目には能登半島地震とそれに続く飛行機事故の話。
これ以上ないくらいの共通の話題で、こんな新年の挨拶は久々に感じた。
高校生くらいまでは、紅白を代表とするような多くの人が観るテレビ番組みたいなものが存在した。
それがある程度の共通体験になって、新年にあれこれ話すネタになったりしていた。
配信サービスその他に押されてテレビが下火になり、紅白の視聴率も右肩下がりになって久しい今、共通体験と呼べるようなイベントは、年末年始にほぼほぼ残っていない。
大人になってから同僚や友人と話す年始の話題と言えば、それぞれの帰省や旅行の話。
新型コロナの流行った時期はそれも難しくて、特に普段と変わらない挨拶だった気がする。
それが今年は、連続して強烈なニュースに見舞われて、おそらく全員が同じ驚きを共有した。
被災地の状況を見る限り、復興はおろか救助や支援にもかなりの時間を要しそうで、今年はしばらくこの話題が続くことになるだろう。

それにしても、東北の時に比べて、被災地の状況があまり見えてこないように思う。
原発についてももっと騒がれるかと思ったが、それもあまりない。
確実に被災された方々はいて、支援を求める声も後を絶たないと聞く。
一番違和感があるのは、政府関係者の切迫感のなさである。
確かに東北の時と比較して、津波にしろ原発にしろ規模や緊迫度が異なるかも知れない。
それでも、あの頃Twitterで騒がれた「枝野寝ろ」のような、ちゃんと作業服が意味をなしているような、そんな感じは見受けられない。
報道の問題なのか政府の問題なのか、あるいは両方なのか判然としないが、とても違和感があり、ニュースを見ていると自分だけが焦っているのかと不安になる。