童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年6月6日

どうもここのところ、自分は辛そうにしているらしい。
確かに今、チームメンバーが体調を崩していたり、現場も事務仕事もトラブル続きで一向に片付かず、ストレスフルだったことは間違いない。
けれども、どうにもならないと言うほどではなく、もっと辛い時もあったので特別危機感はなかったつもりだった。
けれど、昨日今日と少し離れたところの同僚から心配され、何なら差し入れまでもらってしまった。
そのつもりはなくても、結構態度や見た目に現れていたのだろうか。

こういうことがあると、思い出すことがある。
大学院生の頃、僕の所属していた研究室は、指導教官が割と厳しいことで知られていて、あまり学生が来たがらなかった。
それでも卒研などではちょこちょこ来ていたのだが、結局自分が学位を取るまで、後輩の大学院生が入ってくることはなかった。
指導教官とその話をした時に言われたのが、「君が大変そうにしているのが良くない」ということ。
多分彼としては、冗談や軽口のつもりだったと思うが、割と強烈な思い出になっている。
いつまでも覚えているのだから、僕も大概しつこい性格をしている。

大変にしているのは一体誰なんだということは置いておいて、ある意味で彼の意見は正しかったのだろう。
多分、僕が思っている以上に、他の学生の目には辛そうに見えていたに違いない。
結果的に学位を取れて研究の分野に生き残れているから、辛かった甲斐はあったのだと思うが、やはりそう見える場所に飛び込むには勇気がいるだろう。
かと言って、楽しそうに振る舞えたかと言えば、それも無理だったろう。
どんな仕事もそうだと思うが、楽しい部分と同じくらい、苦しい部分はあるものだし。

当時から10年位経ったはずだが、いまだに僕は辛そうにしているらしい。
あまり人に心配をかけるのは良くないと思いつつ、どうしたら辛くなく見えるのか、いまいちピンと来ていない。