童貞見聞録

アラサーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

オタクの再生産

随分と前回の記事から間が空いてしまった。
8月の中頃に風邪を引いて寝込んだのをきっかけに、実験だ学会だと急に忙しくなったりして、書きたいことは溜まっていくのになかなか記事に出来ないでいた。
ようやく少し余裕も出てきたので、少しずつ書きたいものリストを消化していきたいと思っている。
今回は、久々の記事と言うこともあるので、リハビリも兼ねて軽めの話題をまとめておきたい。

 

僕は、自分がオタクだとは思っていない。
良くある話ではあるけれども、自分で「オタク」と言い切ってしまうには、本当のオタクの方々に比べると、知識でも熱量でも負けている気がしてしまうからだ。
例えば、僕は、地方の公演まで遠征するレベルでPerfumeの大ファンである。
しかし、所詮は2007年の公共広告機構のCM(ポリリズム)から入った新参者で(界隈で言うところのポリ新参)、インディーズの頃から応援していた古参の方々(界隈で言うところの亀戸古参)に比べたらまだまだ、という気がしてしまう。

ただ、オタク気質であることは認めざるをえない。
一度好きになると、周辺知識にやたら詳しくなったり関連商品を収集し始めたり周囲に布教し始めたりしてしまう。
そして、一度ハマると長い。
Perfumeに関してはもうかれこれ10年になるし、映画も好きな監督の作品は追いかけ続けるし、僕の中では比較的歴史の浅い寄席もハロプロも、とりあえず今のところ離れるつもりは無い。
その他、いわゆるオタクと聞いてイメージされる漫画、アニメ、ゲームといったカルチャーは漏れなく好きである。

 

何故こうなったのかということを考えてみると、ほぼ間違いなくその原因は両親にある。

最近になって気が付いたのだけれども、うちの両親はかなりオタク傾向が強い。
まず、二人とも漫画もアニメもゲームも全部大好きである。
今年古希を迎える父は、去年の暮れ辺りにポケモンGOがしたいがためにスマホの購入を真剣に検討していたし、その少し下の母は、ゼルダの伝説がやりたい(観たい)からSwitchを買えとうるさい。
漫画「イムリ」をお薦めしているときに「主人公に残酷な運命が次々と~」と話していたら突然「残酷な天使のテーゼ」を歌い出したりするし、春先はばっちり「君は〇〇なフレンズなんだね!」を使いこなしていた。

そして、のめり込むときの勢いが尋常ではない。
去年、逃げ恥が大流行していた時、両親も世間と同じように夢中になってドラマを追いかけていた。
初任給で買ってあげたHDDを駆使して、いそいそとテレビ放送分をダビングしているのはまだいい。
PCでの配信も落として、テレビで観る用とPCで観る用の二つがあるとか父が自慢しているの見ていたら、我が親ながら気持ち悪いと思ってしまった。

 

とは言え、最近観察していて、結構自分と違うところもあるな、と感じている。

父は、のめり込む対象がかなり限定的で、その他のことについてはかなり無関心になる。
そして、自分ののめり込む対象は人にしつこく薦めてくるくせに、人から薦められたものには興味を示さないという習性がある。
一方で母は、広く色んなものに興味があるので無関心がない代わりに、好き嫌いがかなりハッキリと別れていて、その評価が後から変わることは滅多にない。
人にも薦めたりするが、どちらかと言うと僕から薦められたものに次々とハマっていくパターンが多い。

対して自分はと言うと、両者が混ぜ込まれてKSDD化したような感じである。
とりあえず何にでも興味はあるし、いったん苦手だと思ったものでも楽しみ方を覚えるとハマれたりする。
人にもしつこく薦めるし、薦められたものにもどんどんハマっていく。
余りにも好きになるものが多いので、ガンダムとかジョジョとか危険そうな沼には近づかないようにしている位だ。
それから、もちろんコンテンツそのものも好きだけれども、それにハマっているオタクの人達を観るのも大好きである。
何なら、コンテンツには興味を持っていなくても、それについて熱く愛を語っている姿を見ていたいと思うことすらある。
別に馬鹿にしているというわけではなく、「マツコの知らない世界」(特に深夜時代)とか「タモリ倶楽部」的面白さが好きなのだ。

 

何でも好きになっちゃうし、オタクも大好きという、とんでもない尻軽宣言をしてしまった気がする。
ただ、考えようによっては、人よりも楽しいと思えることが多い幸せな人間であるとも言える。
独身をこじらせて割と深刻な状態になっているけれども、両親のおかげで素敵な人生が送れそうだということで、謝罪と感謝両方の意味で謝意を捧げたいと思う。