童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2023年12月6日

ここのところ、昼ご飯は職場の購買で買って済ませることが多い。
以前は外食をすることも多かったのだが、昼過ぎすぐに打ち合わせや会議が入ることも多いため、頻度が減ってしまった。

購買では大体出来合いのお弁当を選ぶのだが、必ずチョコボール(ピーナッツ)を一緒に買っている。
いつから始めた習慣だったのか、もう忘れてしまった。
今の職場に来てからだったと思うが、かれこれ5年以上になるだろうか。
銀のエンゼルも優に10枚以上は当てていて、貯まる度に小さなお子さんがいる同僚に渡している。

ただ、子どもの頃のことを思い出してみても、駄菓子を良く買うようなタイプでは全くなかった。
チョコボールだって存在は知っていたし、もちろん食べたこともあったけれど、だからと言って毎日のように買うことはなかった。
ただ一方で、エンゼルへの憧れは確かにあったのを覚えている。
子どもの頃に一度たりとも出会えなかったエンゼル。
くちばしと呼ばれる黄色い蓋をよくよく観察して、糊のようなものがくっついていたら実はこれがエンゼルなんじゃないかと疑ってみたりして。
今更チョコボールを買っているのは、そんな子供時代の憧れのやり直しなのかも知れない。

考えてみると、そういう「やり直し」は結構やっている気がする。
気になった漫画をまとめて買って読んでみたり。
深夜までアニメを一気見したり。
クリームシチューをご飯にかけて食べてみたり。
何となく大人の目を気にしてやれていなかったことを、この年齢になって取り戻しているようだ。

それにしては、どれも些末でつまらないことばかりだと自分でも思う。
きっとそんなことしか残っていないのは、それなりに幸せな子供時代だったことの表れなのだろう。
逆に、幾つになっても血を介した家族形成に全く興味が持てないのは、子どもの頃にちょっとウンザリしてしまったことの裏返しかも知れない。
三つ子の魂百まで。
ずっと子どもの頃の自分に囚われ続けるのも情けないなと思う反面、特にその部分については治す気もないのできっとこのままだろう。