童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年1月7日

今日は新年会に参加していた。
職場の先輩に誘われて、主に遊びでお世話になった方を囲む会だった。
その方には、別荘にお呼ばれしたり、旅行の企画でご一緒したり、何かと良くしてもらっていた。
お会いするのはおそらく1年半振りくらいだろうか。
久々に直接顔を見て挨拶できたのは、本当に嬉しかった。

というのも、その方は、1年ほど前に脳溢血で倒れられて、一時は生死も分からず、という状態だったからだ。
最初は、連絡をしても反応がないですね、という程度のものだった。
それが、どうも職場で倒れたらしいという話が伝わってきて、ご家族に連絡が取れて聞いてみたところ、どうやらそういう状況だったということが判明した。
就業時刻ギリギリのタイミングで倒れたそうで、見回りの警備員が発見するまでそこそこの時間が経ってしまっていたらしい。
現在も半身はほぼ動かせず、言葉がうまく発せない障碍が残っている。
PCやスマホなどのパスワード類も全て忘れてしまっていて、友人関係からの連絡を確認できるようになるまでタイムラグができてしまったということだった。

とは言え、杖をついて歩くこともできて、トイレその他も一人でこなすことができる。
言葉を発するのは難しくても、こちらの言っていることは完全に理解しているようで、今日もニコニコと会話を聞いていらして、そこは少しだけホッとした。
ただ、やはりなにか伝えたいことがあるのにうまくそれが伝えられないもどかしさ、みたいなものは伝わってくる。
頑張って伝えようと努力してくれているのを汲み取ることができなくて、こちらも歯痒くなるという場面もあった。
これからその辺りも回復していくのかも知れないが、以前の闊達に話されていた頃を知っているだけに、なんだか寂しい気持ちになってしまった。
ご本人が一番辛いだろうに、勝手なことなのであるが。

元々、大勢と一緒に何かをするのが好きな方ではあったので、今後もこういう機会は持ちたいと話していた。
何か目標があった方が、治療やリハビリにも張り合いが出る。
と偉そうに言っているが、我々がそんなことを心配せずとも、ご本人は既に遊びに行く計画を立てられているようだった。
2月には奥さまと沖縄に行かれるそうで、割とお高い宿に泊まられる予定であることも教えてもらった。
大病を経てなお、このバイタリティ。
むしろ見習わねばならぬと思っている。