童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年3月5日

今日は車で出張してきたのだが、改めてアルコールチェックの無意味さに腹が立った。

2年ほど前の道路交通法の改正を受けて、車で出張する場合にはアルコールチェックを行うことが義務化されている。
呼気のアルコール量をチェッカーで計測し、管理者に電話連絡、記録が保存されることになる。
自分の場合、車で出張する場合には事前に事務からチェッカーを借り出して出発前にチェック。
結果を所属するグループの上司に電話する。
問題なければ出発して、目的地に到着したら再度アルコールチェック。
結果を再び上司に連絡する。

正直に言って、何の意味もないと思う。
だって、別にアルコールチェッカーの記録データや写真を提出する義務はないのだ。
つまり、嘘を吐こうと思えばいくらでも吐ける。
管理者がその嘘を見破ることは、実際上不可能である。
唯一、電話越しの話し声で判断できるか、くらいのものだ。
それでも、出発時のチェックはまだ理解できるが、到着時のチェックは本当に意味がわからない。
運転中に飲むことが想定されるのだろうか。
法律改正のきっかけとなった交通事故で、やはり酔っ払いが運転中に飲んでいたのだとか。
経緯は理解できても、やはりそれを実際に義務化するのはやり過ぎと思う。
現状、手続きや記録の保存といった煩わしい作業が増えただけで、良いことは一つもない。
多分、アルコールチェッカーを出している会社が儲かっただけではないか。

ここ最近、ルールは厳しくなるばかり、常にその対応に追われているような気がしてならない。
その対応時間がなくなれば、もっと研究にリソースを割けるのに。
研究費の不正流用問題があったときにも、講習や手続きが増えただけで、何も良いことはなかった。
こんなことを続けていることが、日本の研究のプレゼンスを下げている…と言いたくなってしまう。
確かに、ルールを逸脱する人間は、一定数存在するだろう。
ただ、そのために大多数の時間を消費するよりは、逸脱した人間へのペナルティを増やした方がまだ良いのではないか。
性善説に基づいた運用を期待して止まない。